朝日新聞でも隠せない改憲支持の世論
◉朝日新聞の世論調査で、憲法改正必要が45%となり、不要の44%を上回りました。言うまでもなく、朝日新聞は左派系マスコミですから、その世論調査もランダムに抽出した人が対象のはずなのに、なぜか朝日新聞の主張に都合の良い、朝日新聞の意見に近しいモノになる傾向が顕著です。しかし、ついに朝日新聞の調査でも、
【改憲必要45%、不要44%、9条維持61% 朝日調査】朝日新聞
3日の憲法記念日を前に、朝日新聞社は憲法を中心に全国世論調査(郵送)を実施した。いまの憲法を変える必要があるかを聞くと、「変える必要がある」45%(昨年調査は43%)、「変える必要はない」44%(同46%)だった。憲法第9条を「変えないほうがよい」61%(同65%)が、「変えるほうがよい」30%(同27%)を上回った。
郵送調査を始めた第2次安倍政権下の2013年以降、改憲必要派と改憲不要派がもっとも近づいた。男女別では、改憲必要派は男性52%、女性40%、改憲不要派は男性41%、女性47%だった。改憲必要派を年代別にみると、30代の55%がもっとも高かった。一番低かったのは、70歳以上の35%だった。
朝日新聞の右旋回が、ジワジワ進行中ですね。鮫島記者退職、三浦記者異動も、その流れ。まぁ、元が左寄りすぎるので、右旋回してもまだまだ左。ただ、朝日新聞が怖いのは、右旋回しすぎて今度は極右になる危うさを秘めてる点ですかね。戦前、そうだったんですから。すぐ、「軍靴の響きが〜関東大震災では〜」と言うのに、前科のある朝日新聞のみ無謬とか、ありえんでしょうに。戦前から一貫して風見鶏なんですから。
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■誘導質問の朝日新聞■
そもそも、僅差とは言え憲法改正の必要性を感じている層が、45%もあるのに、憲法第9条を変えないほうがよいが61%って、おかしいですね。少なくとも、日本においては憲法改正議論のもっとも大きな論点は9条ですから。事実、朝日新聞も9条を特別に聞いていますよね。1条でも96条でも102条でも良いんですが。そっちは61%も現状維持で、改正派が上回るとか、破綻していますね。
要するに、9条を替えるか替えないかの二者択一だと、こうなるのは必然。例えば、安倍前首相が主張する、9条に第3項を加える是非を問う綱目を作り四択にしたら、案外第3項を加えるに賛成がけっこうな数になる可能性が。そこを質問しない時点で、コレは誘導質問です。憲法改正と言っても、削除したり大幅に変えるのとは、意味合いが違うわけで。朝日新聞らしいやり方ではありますが。
■読売新聞との違い■
ちなみに、読売新聞の調査では憲法改正に賛成が56%で、反対が40%ですから、朝日新聞と11%も違います。同時期の調査で、こんなに違いが出ちゃあ、調査の信頼性が疑わしいです。とはいえ、読売新聞の2020年の調査では49%と48%ですから、コチラは今年の朝日新聞の調査結果に近いですから、朝日新聞もようやっと、世論の流れに近づいてきだしたのか? 数字の操作でもしてないとこうはなりませんが。
しかし、読売新聞も朝日新聞も、世論調査で改憲支持が多数派に。朝日新聞亜言及しませんが、こういう変化の背景には、北朝鮮は核開発してミサイルを打ち上げまくる、韓国は盧武鉉政権の時に島根の自衛隊施設を攻撃しようとしてたのがワシントンポスト紙にバラされ、何よりも中国がその覇権主義をむき出しにして、空母だ艦載機だ強襲揚陸艦だと、軍拡に邁進してるのが大きいでしょうね。
■日本国憲法は不磨の大典ではない■
日本国憲法は1946年(昭和21年)11月3日に公布され、1947年(昭和22年)5月3日に施行されたモノ。作ったのはGHQですが、74年の永きに渡って、不磨の大典扱いされてきたのですが。しょせん人間が作ったモノ。時代の変化に合わせて、修正していくモノです。自民党の憲法草案とか、まぁアホな内容が多々ありますが、あれはブラフの意味も大きいでしょうし、しょせんはたたき台ですから。
そう言えば同性婚に関して、憲法24条1項の改正について、左派は議論にも乗せようとしない人が目立ちますね。不磨の大典たる日本国憲法を、自分たちが最初に改正するということに、耐えられないのでしょう。それが、蟻の一穴になってしまう危険性もあるでしょうし。いずれにしろ、憲法は問題があれば改正していくという流れが、もうちょっと加速して欲しいですね。憲法審査会を逃げ回る野党には期待しません。万機公論に決すべし。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ