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全トヨタ労連の与党シフト

◉野党、特に共産党支持者が野党共闘だ政権交代だと、騒いでいますが───現実は甘くなく。全トヨタ労連は共産党と野党共闘を進める立憲民主党から距離を起き、昨秋から自由民主党に接近し始めているとの、朝日新聞の報道が出ました。当然っちゃあ当然ですね。大企業を目の敵にして攻撃してきた共産党と、日本を代表する自動車メーカーの労組が、相容れるはずも無し。しかし、トヨタの支持があってこその革新王国愛知県で、ついに野党離れが……。

【全トヨタ労連、異例の「与党シフト」 突き動かすCNへの危機感】朝日新聞

 野党側にいた労働組合トップが与党国会議員と一緒に知事に要望に行く。それは異例の光景だった。
 9月1日夕、愛知県公館で、全トヨタ労働組合連合会(全ト)の鶴岡光行会長が、カーボンニュートラル(CN、温室効果ガス実質排出ゼロ)への要望書を大村秀章知事に出した。傍らには自民党県連会長・藤川政人参院議員のほか公明、立憲民主、国民民主の与野党国会議員。鶴岡氏は「スピード感を持って対応するには超党派の取り組みが必要」と強調した。

ヘッダーの写真はnoteのフォトギャラリーより、三河県と尾張府の地図です。

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■野党の自爆が招いた与党シフト■

けっきょく、安倍政権は世界的に見たらリベラル、どう厳しく評価しても中道右派ぐらいの存在で、経済政策的には完全にリベラル。メルケル首相の次ぐらいに、リベラルの位置づけでしょう。憲法改正を目論むから極右だいやウルトラ右翼だなんてのは、憲法9条を不磨の大典のように崇め奉るお花畑左派ぐらいなもので。改正と言っても、第3項を付け加えるぐらいで、それさえも実現できなかった程度には、穏健派とも言えます。

独裁者やヒトラーの再来なら、もっと強引にやってるでしょう。その在任中、延々と賃金を上げてくれと毎年企業にお願いする内閣総理大臣が、右派のはずも無し。逆に言えば、リベラル勢がやるべきことを、安倍政権が延々やってたわけですから。経済を浮上させ、結果的に緩やかなインフレが起き、自然に賃金が上がるのが理想ですから。韓国の文在寅大統領のマネをして、最低賃金を上げろという、これまたお花畑政策とは、似て非なるもの。

■政策本位の野党がいない?■

安倍政権は株価を上げただけとか、経済音痴丸出しの意見もありますが。株価が上がることで環流する、カネの流れがあるわけで。けっきょく、左派が反安倍で支離滅裂なことをやってたせいで、支持層から見放されただけ。だいたい、共産党との共闘とか、かつての社会党と同じで、一時的に議席を奪えても、長い目で見ると地盤もマンパワーも吸い取られて終わりでしょうに。

実際、今の社民党って、ほとんど第2共産党みたいになっていますからね。そりゃあ、石川優実さんも共産党のTwitterに登場しますわ。自分はこのままだと、野党大敗の流れしか見えませんけどね。何を大敗とするかは難しいですが。連合に見放された立憲民主党の議席、半減もあると思っていますよ。公約自体が、夫婦別姓にモリカケ桜、学術会議ですからね。最優先の政策がそれって、食うに困らない高等遊民の、政治ごっこかと。

■自民党で与野党を完備■

自民党総裁選で、自民党の4候補がそれぞれ出した政策は、とても興味深かったです。野田聖子議員のそれが、意外と言っては失礼なぐらい、経済・外交・軍事・社会などなど、各方面でよく考えられており。高市早苗候補は、表現規制については保留は付きますが、ツイフェミよりよほど柔軟というのは見えましたし。ニワカ保守系ネット民(いわゆるネット右翼と呼ばれる層に近い)と距離を置くなど、空気が読めていますしね。逆に、河野候補のマクロ経済音痴ぶりが露わに。

けっきょく、自民党内部に党内野党があり、中道派(岸田・野田)や保守派(高市)や革新派(河野)と揃っており、極左(石破)やトンデモ(小泉)や親中派(二階)まで揃ってるのですから、小粒な野党にそもそも存在価値があるのか、と。トヨタの労組としても、春闘で1円を積み上げる攻防をしていた昭和の頃とは、もう違うわけで。マクロ経済とミクロ経済が解っている、まともな宰相を選ばないと民主党政権の悪夢が再びやってくる。

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