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共産党の専従職員は労働者ではない?
◉日本共産党が専従職員を、安くこき使っている点について、「いわゆる労使関係というものとは異なると考える」とトップの田村智子委員長が見解を示した件ですが。では、新聞赤旗の配達員をボランティアという形で、安くこき使っている点はどうなんでしょうかね? 不破哲三氏の、田中角栄の目白御殿をもししのぐ大豪邸と共産党員の勤労奉仕も含めて、看板に偽りがありすぎませんか?
【共産・田村智子委員長「専従職員の地位はいわゆる労使関係と異なる」 労働法令違反で見解】産経新聞
共産党福岡県委員会の労働法令違反を巡り、田村智子委員長は24日、党機関で働く専従職員の地位は一般の労働者とは異なると主張した。田村氏は国会内で記者団から専従職員の地位について問われ、「いわゆる労使関係というものとは異なると考える」と語った。
党側の労働法令違反を巡っては、党福岡県委員会が労働基準法で義務付けられている労働基準監督署への就業規則の届け出を怠っていたなどとして、当局から是正指導を受けていた。
田村氏は専従職員の地位について「結社の自由の下で、自主的、自発的な意思のもとで活動していることが一番の根本にある。結社の自由の下で、私たちは国民の切実な要求と社会進歩の促進のために活動するということだ」と説明した。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■例外的状況で漏れる本音■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。一般的に、差別はいけないと言いながら、差別する人間を偽善者と言います。犯罪はいけないと言いながら、犯罪を犯す人間を偽善者と言います。女性を大切にしなければいけないと言いながら、女性を殴ったりレイプする人間を偽善者と言います。労働者からの搾取はいけないと言いながら、搾取する人間を偽善者と言います。どうにも日本のリベラル勢には、そういう偽善者が多くありませんかね?
同性愛者を激しく攻撃していたアメリカの政治家が、実は同性愛者であったように。日本のリベラルの中には、本当は他者を差別したい・本当は異性を抑圧したい・本当は多様性を統一したい、そんな人間が結構な割合で紛れ込んでいるように思います。日頃は仮面を被って、素顔を隠しているのですが。例外的な状況でその本音が外に漏れ出てしまう。平田オリザ氏が、コロナ禍という例外的な状況で、製造業などの他業種を見下し、自分たちが特権階級であるという本音を、ぶちまけてしまったように。
■千年王国思想の恐ろしさ■
なぜこんなことが起きてしまうかといえば、日本のリベラルの思想的なルーツが、カール・マルクスの共産主義思想であり。その共産主義思想自体が、ユダヤ人ラビ(宗教的な指導者ポジション)でありながら、キリスト教に回収した家系という宗教コンプレックスを持つマルクスが、無意識にユダヤ・キリスト教の千年王国思想を焼き直した、疑似科学だからです。むしろ、純化された宗教。表面上は無神論や唯物史観を唱えながら、その教えがガチガチの宗教と同じ構造だから、矛盾するのは当然です。
マタイ傅福音書にある「人もし汝の右の頬をうたば、左をも向けよ。」の言葉だけを聞くと、非暴力不服従に見えるキリスト教(イエスは自身ユダヤ教徒として伝導した)ですが、千年王国思想とは、最後の審判で異教徒は善人でも皆殺しにされ、信徒は悪人でも救済され、至福千年の神の王国に入れるという信仰です。党派性と非寛容に貫かれた。今は虐げられていても、最後に勝つのは自分たちだという、精神的勝利の思想。だから右の頬を打たれたら左の頬を差し出してやるという、ドス黒い復讐心を秘めた、宗教。共産党のダブルスタンダードも、必然なのです。
■正義は暴走しても正義?■
隣人愛を説きながら、その胸の奥には復讐心を秘めている。同時に「面子を潰されたら殺す」という鎌倉武士に「暴力は良くない」とその手足を縛ろうとする。でも、復讐のチャンスが訪れれば、この上もなく残酷に振る舞う。鍵垢での悪口を密告して徒党を組んでキャンセルカルチャーを仕掛け、呉座勇一先生の地位も名誉も職業も奪おうとした過剰復讐を目の当たりにすると───。教義はどうあれ、長い長い歴史の中で世俗と妥協して、なんとか制御しようとしている宗教に比較して、むき出しの暴力性を感じませんか?
「中世の魔女狩り」と言われますが、実際に魔女狩りによる大量の犠牲者が出たのは、近世からなんですよね。もちろん中世にも魔女狩りというか、異端審問はありました。でもそれは、異端審問所で行われた正統か異端かの教義的な争いが主で。近世の魔女狩りは、裁判制度と法体系が整ったが故に、大衆が気に入らない人間を告発し、死に追いやるための〝合法的〟な装置として機能してしまったがゆえに起きた、悲劇なんですが。共産主義思想もまた、ドス黒い復讐心を科学的と粉飾した、正当化の装置となっているわけです。
自由法曹団の神原元弁護士の「正義は暴走しても正義」という言葉を、自分がTwitterやnoteで繰り返し論うのは、まさに共産主義思想の矛盾が、隠していたドス黒い復讐心が、現れた言葉だからです。自分は正義だから暴走しても許される免罪符を持っている、という信仰告白だから。暴力革命を否定しているかのようなフリで、敵の出方論を保持する日本共産党が、阪神教育事件を繰り返さない保証はありません。昭和の時代、搾取搾取と連呼していた人間が、搾取する側だったとバレる令和の世。
万機公論に決すべし
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