見出し画像

WindowsとChromebookの10年

◉コレまでの10年と、コレからの10年と、両方の意味を含みます。Chromebook登場から10年が経過して、日本でもついに去年はChromebookの出荷台数が10倍以上に増え、時代が来ましたからね。

【「Chromebook」誕生から10年、急成長を支える実力--「Windows」の牙城揺るがす?】DZNet

 筆者は10年前、「Chromebook」が「Windows」搭載PCキラーになるだろうという記事を執筆したが、実際にはその通りにならなかった。しかし、予想はさほど大きく外れていない。Microsoftは今日、「クラウドPC」という考え方によって、WindowsをスタンドアロンPC向けOSからクラウドベースの「サービスとしてのデスクトップ」(DaaS)へと変えるべく注力している。このアイデアを最初に考え出したのは誰だろうか。ユーザーがクラウドベースのデスクトップを受け入れると最初に証明してみせたのは誰だろうか。その答えは、「Chrome OS」を作り上げたGoogleにほかならない。

Chromebookも紆余曲折はありましたが、5年ぐらい前の時点で、もう充分に実用的でしたしね。iPhoneの普及がauの参戦で一気に加速したように、この動きは止まらないでしょうね。

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉

■OSが自由に選べる時代に■

Microsoft社は、その時々で他社の方法論を採り入れ、成長してきた会社ですからね。ロータス1-2-3からExcelを、MacOSからWindows95を、iPodからZuneを、PlayStationからXboxを。そうやって、今度はGoogleの手法を取り入れて、生き残りをかけるでしょう。ああ、「Macのマネじゃない、Xeroxの…」とかいう人の意見は聞きませんので、あらかじめご了承くださいませm(_ _)m

パソコンのOSはそれこそ、もうそろそろ裏方に回る時期なんでしょう。いろんなメディアを再生できるマルティメディアプレイヤーのように、パソコン自体は特にOSは関係なく、ユーザーがインターフェイスで選ぶ時代が来そうです。それこそ、WindowsがUNIXベースやLinuxベースになって、クラウドベースになっても、不思議はないですからね。

■Microsoft社の大企業病■

OSによるユーザーの囲い込みの時代は、終焉に向かっている、と言うことで。さて、コレからの10年で、WindowsOSはどうなるか? すぐにきえることはないでしょうけれど、コレからの5年で過半数を割る可能性が、充分にあると自分は思います。大学とか、理系のように研究に使う分野では、UNIXの仲間であるLinuxベースのChromebookは便利ですし。ただ、Microsoft社にはちょっと気になるニュースもあります。

 なお、今回の告知の中で、2021年中に提供予定だった2画面デバイス向けOSのWindows 10Xの市場投入を取りやめたことも明らかにした。同社ではその理由について、個別のOSとして限定することなく、より多くのユーザーに提供することが得策だと気付いたと述べており、Windows 10Xのために開発された技術はすでにInsider Preview版のWindows 10に反映されているという。将来的に製品版のWindows 10にも、それらの技術が搭載されることになる。

コレは、吉と出るのか凶と出るのか? Microsoft社は、経理畑出身のバルマーCEOの無策無能もあったのですが、スマートフォンの時代に対応ができませんでした。というか、携帯電話の時代にも、対応できていませんでした。パソコンの時代で覇者になったが故に、大企業病に陥り、現実への柔軟な対応ができませんでした。これは、ビッグ・ブルーと呼ばれたIBMが、パソコンの時代に対応できなかったのに似ています。

■因果は巡る輪廻の輪■

それでも、IBMは過去の多数の特許がもたらす利益や、スーパーコンピュータなどの重厚長大な部門では相変わらず強く、存在感もあります。たぶん、未来のMicrosoft社は、IBMのようになっている可能性が。その場合、企業や官公庁向けのサービスに重心を置き、WindowsOSはクラウドベースになり、ChromeOSのようになっていそうです。Appleは相変わらず、手強い少数派であり続けるでしょう。

個人的には、2画面デバイスには期待だったんですが。こういう新しい試みに、挑戦する余裕や気概がなくなったら、もう会社はかつての大国のように、存在感はあっても活気は失っちゃいますからね。Microsoftは、社内のプログラマーを毎年いて一定数、馘首するスタイルだとか。ソレによって緊張感は生まれるのですが、遮那伊勢居地に強く保身に走る人間が生まれやすいですよね。長期ビジョンの研究も、生まれにくい。

Microsoft社が原点回帰して、他社のパク…良いモノはどんどん採り入れる姿勢と、長期ビジョンのある戦略を取り戻せないなら、10年後にはOS事業から撤退してるかもしれませんね。ビル・ゲイツ会長の邸宅の敷地は、川崎市と同じぐらいだとか。不動産会社Microsoftになっても、別に驚きません。SONYも金融にシフトしましたから。ちょっと残念ではあるのですが。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

いいなと思ったら応援しよう!

喜多野土竜
売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ