長崎でティラノサウルス科の化石発見
◉自分たちが小学校の頃は、日本では恐竜化石は出ないと言われたものです。実際、ソビエト連邦に占領された樺太から出土例があるだけでしたからね。海生爬虫類のフタバスズキリュウが話題になっていましたから、藤子不二雄先生もこれを恐竜として描いていたぐらいです。それが今では、カモノハシ竜や雷竜はもちろん、ティラノサウルス類の化石まで見つかるんですから。今の小学生たちは、本当に恵まれていますね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、博物館の写真のようですが、ティラノサウルスかではない感じですかね? アロサウルスっぽい。
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■恐竜界のスーパースター■
恐竜界のスーパースターは、ティラノサウルスが筆頭でしょうね。これに次ぐのが、角とフリルがかっこいいトリケラトプスでしょうか。ティラノサウルスと同時代のライバルでもありますからね。3番目は難しいですが、やはり巨大なブラキオサウルスやディプロドクスなどの雷竜類でしょうか? なんのことはない、動物園でライオンやキリンやゾウが人気なのと一緒ですね。トリケラトプスよりも、ステゴサウルスの方が好きという人も多いでしょうね。
ティラノサウルスという名前は、やはり恐竜の世界では別格ですからね。近年はギガノトサウルスや、ジュラシックワールドで有名になったスピノサウルスなど、体長や体重だけならば、ティラノサウルスよりも巨大な恐竜はいますが。その巨大な顎の咬合力や太い骨、立体視ができる目の位置など、ティラノサウルスの攻撃力に関しては未だに、他を圧倒する部分がありますね。同じ獣脚類で、ジュラ紀の代表的な肉食竜アロサウルスであっても、頭骨を比較すると華奢な感じがします。
■エゾミカサリュウの悲劇■
エゾミカサリュウ、という名前をご存知でしょうか? 若い人は知らないかもしれませんが、自分が小学生の頃は、ひと騒動ありました。北海道の三笠市から出土した古生物の頭部の化石が、ティラノサウルス科の恐竜のものだと鑑定されたのです。実際その化石の写真を見ると、鋭い牙が見え、いかにも肉食恐竜という感じで。当時の小学生たちは色めき立ったものです。三笠市はこれで村おこしだと、市立博物館まで立ててしまいました。
ところがこれが後に、モササウルス類のものと分かります。今でこそモササウルスは、海の覇者として映画やテレビの古生物番組で引っ張りだこですが。恐竜ではなくトカゲだ、ということで一気に関心が覚めてしまいました。モササウルス類は海生爬虫類。恐竜はあくまでも、陸上で直立歩行をする古生物ですから。もっとも現在はこのエゾミカサリュウ、発見例が非常に少ない、希少なモササウルス類だということが判明しています。
■さらなる発見に期待■
いかに当時、ティラノサウルスが恐竜界のスーパースターであったか、よく分かる逸話ですね。実際自分も、恐竜展や博物館などで恐竜の骨格化石の復元を見たりしますが。ティラノサウルスの巨体と迫力は、群を抜いていますから。現在のゾウと体重は同じぐらいですが、それが直立二足歩行をしているのですから、迫力があって当たり前。自分が小学校の頃胸をときめかせた恐竜の代表格といえば、以下のような感じでしょうか。
自分が小学生の頃は、まだディノニクスは恐竜図鑑には載っていませんでしたね。今となっては恐竜温血説のキッカケであり、群れで行動して知能が高く、羽毛のある小型恐竜として、恐竜界のスーパースターの扱いですが。なにしろ当時は、翼竜や魚竜や首長竜も、恐竜の仲間とされていましたから。コレはコレで、古生物として魅力的ですからね。恐竜であるかどうか、なんて本来は、そこまで重要じゃないです。翼竜とか、カッコいいですから。
魚竜は近年、ショニサウルスなど20メートル級の大型種が発見され、三畳紀中期から後期にかけて生息していたシャスタサウルスは25メートルかそれ以上で、シロナガスクジラに匹敵するか、それ以上の大きさがある魚竜の可能性も示唆されています。これからも多種多様な恐竜が発見され、恐竜以外の古生物の化石も発見されると嬉しいですね。日本から、鎧竜や剣竜などの仲間も発見されると、さらに嬉しいのですが。
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