カール・ウェザースさん死去
◉『ロッキー』でアポロ・クリード役を演じた名優が、また一人……。絶対王者を演じるため、本物のボクサーに見えるぐらい、割れた腹筋に大きな肩と、身体を作っておられましたね。てっきり、本物のボクサーに演じてもらったのかと思っていました。第一作では、スタローンの役作りはまだまだ甘く、なおさらアポロは本当に強そうに見える身体でした。モデルにしたのが、モハメド・アリ。そうやって第1作第2作と死闘を繰り広げた2人が、第3作では友情を育み、第4作ではリベンジマッチにつながる。ロッキー・シリーズを支えた、もう一人の主役でした。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ロッキー・バルボアのイラストです。
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本気で殴り合った相手だから、友達になれる。これは、プロレスラーのディック・マードック氏が語っておられた、アメリカ南部の文化なんですが。ロッキーとアポロの友情は、そういう意味ではアメリカ文化を体現もしていたわけで。個人的には、ロッキー4で、アポロのトランクスでリングに上がるロッキーは、背負っているものが見えたわけで。個人的には、4はトレーニングシーン的にも、シリーズ最高傑作の部分があります。いや、1の肉のサンドバックとか、2の全力疾走シーンとかも名作にふさわしいのですが。
他にも『プレデター』のアル・ディロン大佐を演じ、シルベスタ・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの二大アクション俳優の、相手役を務めることに。『トイ・ストーリー4』では声優も努めておられましたね。ロッキーシリーズの後継映画である『クリード』では、回想シーンでの出演なのですが。現代のビルドアップされた俳優と比較しても、見劣りしない。むしろ、ボクサーらしい体型で、やはりかっこいいですね。パンチを繰り出す動きも、アリを彷彿とさせる切れ味。
『マンダロリアン』ではグリーフ・カルガ約だけでなく、エピソードの監督も努めておられていたようで。76歳は、若いと思いますが。主演ではありませんでしたが、助演俳優として、ずっと仕事が途切れずあったのは、その実力ゆえ。名優カール・ウェザースさんのご冥福をお祈りします。合掌