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古谷三敏先生死去

◉ああ……また一人、昭和平成を彩ったベテラン漫画家が。自分の世代だと、『ダメおやじ』はアニメとか見ていましたが、マンガは初期の陰惨な感じより、後期のほのぼの人情作品のイメージが強いです。個人的には『手っちゃん』とあkの作品が好きでした。長じてからは、『寄席芸人伝』や『BARレモンハート』h愛読していました。後者はテレビドラマ版も、中村梅雀さんがイメージぴったりでした。残念です。

【漫画家の古谷三敏さん死去 「ダメおやじ」大ヒット】産経新聞

 「ダメおやじ」や「BARレモン・ハート」で知られる漫画家の古谷三敏(ふるや・みつとし)さんが8日、がんのため死去した。85歳。旧満州(現中国東北部)・奉天(現瀋陽)生まれ。葬儀は親族で行った。
 昭和30年にデビュー。手塚治虫さんや赤塚不二夫さんのアシスタントを務めた。45年から57年まで週刊少年サンデーで連載した自作のギャグ漫画「ダメおやじ」が大ヒット。出世や能率とは無縁でも自分なりに生き抜こうとするおやじの姿は、父親の権威が失墜しつつあった時代の空気を背景として、サラリーマンらから社会的な共感を集めた。

赤塚不二夫先生やちばてつや先生同様に、満州帰りの漫画家さんでした。ちば先生が、満州帰りは明るくてお馬鹿さんが多い、と冗談めかして語っておられましたが。小学校の恩師がそうであったように、本当の地獄を見たから、明るかったのでしょう。どこか、死に対する諦念みたいなものがあり、時々そういう部分が見える作品を書くタイプが多いですね。古谷先生も、どこかそういう哀愁がある人情話が、得意でした。寄席芸人伝は、必然的な作品でした。

しかし、みなもと太郎・星野加奈・三浦建太郎・サトウサンペイ・佐伯かよの・白土三平・さいとうたかを先生らに続き、著名な漫画家がまた一人。なんか、今年は例年に増して多いような気がします。平成から令和へと言う代替わりの時期、仕方がないのかもしれませんが。レモンハートには2回ほど行ったことがありますが、機会を見て三回目を考えます。落語と酒、自分にとってはどちらも大事なジャンルで、両方とも古谷先生の影響が大きいです。

古谷三敏先生のご冥福をお祈りします。合掌

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喜多野土竜
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