印欧語族のルーツはトルコ?
◉印欧語族───インド・ヨーロッパ語族という言葉がありますが。ヨーロッパの言語と、インドの言語という、地域的にはかなり離れた言語が、非常によく似ていて、元は同じ言語だったものだという説。言語学者のウィリアム・ジョーンズから始まった研究は、これ自体はもう、定説なんですが。では、そのルーツはと言えば、謎が多くて。ヒトラーも傾倒したアーリアン学説とも絡んでくるので、なかなか難しいのですが。ナゾロジーに、8100年前の現在のトルコの農耕地域がルーツという、説が紹介されています。
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確かに、場所的にはヨーロッパとインドの中間的な地域で、さもありなんと思います。というか、チグリス・ユーフラテス河のほとりに生まれたメソポタミア文明とか、鉄器を生み出したヒッタイト文明とか、イラン高原に生まれたペルシア文明とか、常に文明の揺り籠であった地域ですし。ちなみに、メソポタミアのシュメール文明とか、7500年ほど前。ヒッタイト帝国は3600年ほど前、アケメネス朝ペルシアが2700年ほど昔。これらの文明に先行して、印欧語族がこの地から世界に拡散していったのは、興味深いです。
アーリアン学説はともかく、印欧語族の先祖たちが、拡散していった先で、征服民になることが多かったのも、これまた事実。なんだかんだ言って、世界史的にはかなりの広い地域で、存在感を示した人種であり、ある種の歴史ロマンを感じさせる存在です。お釈迦様もインド東部──現在のビハール州にあったマガダ国で使われていた、言語は印欧語族のマガダ語を母語にしていたので、たぶんアーリア系だったと推測されますし。東西の文明で、存在感を示した語族。ヨーロッパ人的には、アーリアン学説を唱えたくもなりますね。
まぁ、歴史的にはモンゴロイドのほうが、フン族のアッチラやチンギスハーンとその子孫の方が、欧州まで攻め込んでいて、大きな存在感を示しているのですが。また、進化的には新モンゴロイドが遺伝子的な進化はもっとも進んでるのですが、これは人種の優劣とは関係ないです。ヒトラーとかは、カール・マルクスと同じく、進化=優れたものが生き残ったと思いこんでいますが、環境に適応して変化してるだけなので。その変化の分岐が、より多いという話です。単純に遺伝子の数だけなら、人類より多い魚類とかいますんで。
しかし、旧約聖書のバベルの塔は、メソポタミア文明のジックラトがモデルなんですが。時代的に外れているんですが、それがあった地域から、印欧語族が世界に拡散していったとしたら、ホント不思議ですね。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ