脱炭素燃料の本命はどれ?
◉ニュースイッチ──日刊工業新聞の記事で、エネルギー問題がまとまってあったので。脱炭素という現在の流れが、地球という氷期−間氷期サイクルが約10万年周期で繰り返されてきた世界でここ数十年、数百年の単位での温暖化をいうことが果たして正しのか、そこは保留しておきつつ。新しい代替エネルギーの研究が進むこと自体は、良いことだと思うんですよね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、AI合成の船だそうです。
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■欧州のメタノール推し■
EV車推しで、TOYOTAに対抗しようとしたのですが、ウクライナ侵攻でロシア連邦からの石油・石炭・天然ガスの輸入がストップして、一気に燃料費や電気代が高騰して、建前がガラガラ。ドイツとか、フランスから原発で発電した電気を買っていて、偽善的というか。で、海運に関しては、エタノールでの脱炭素を標榜してるようで。エタノールは化学式がC2H6Oですから、炭素原子1個と水素原子6個と酸素原子1個の化合物で、水素キャリアーとして優秀ですからね。
水素自体は軽い気体で、液体にするには超低温に冷やさないといけませんし。運搬に不便。でも、メタノールは常温で液体ですから、貯蔵も楽。ただ、毒性があるので、パソコンなどの燃料電池として使うには、液漏れが危険ですし。エタノール自動車とか、事故を起こしたとき、液漏れの危険性も。まぁ、これはガソリン車でも、同じように危険なんですが。でも船舶なら、漏れても海上なら加水分解されますかね。これも燃料の多様性としては、期待したいです。
■水素関連の新工場■
日本はやはり、TOYOTA自動車が主導している水素エンジンとセットで、水素燃料推しっぽいですが。あのTOYOTAがいろんな可能性を検討した上での、水素しか勝たんという結論ですから。エタノールにしてもアンモニアにしても蟻酸にしても、最終的には水素を取り出すための水素キャリアーですから。まぁ、原発をガンガン建てて、脱化石燃料ってんなら、欧州にもEV車での逆転の目は有るかも知れませんが。難しいでしょう。
しつこく書きますが、安全性の高い第四世代炉の高温ガス炉で、電力の安定共有が本命。でも、高温ガス炉はその高熱で石炭の液化や、水素生成の可能性も探られていますし。小型で、そのぶん出力は第三世代炉と比較して3分の1程度ですから。ならば、北海道以外の46都道府県は1県に2基の原子炉を設置すれば、地産地消にもなって。水素の供給も楽になり、水素エンジン車の普及も進みそうな。夜間電力で水素を電気分解とか、二段構えもあるでしょうし。
■浮体式洋上風力発電■
さて、日本はまだ、風力発電や太陽光発電に、幻想を持ってる人がいて、こんな感じで浮体式洋上風力発電に固執。日本は長い海岸線を持ち、また排他的経済水域と領海を併せた面積では、世界6位の海洋大国。この、広い海を生かした洋上風力発電は、期待している人もいるでしょう。でも、亜熱帯から亜寒帯を含む、温帯が中心の国ですから。つまり、熱帯で生まれた台風が、年に何回も襲撃するんですから、難しいでしょうね。
自分は、洋上風力発電も太陽光発電も、両方とも利権まみれの愚策だと思ってますんで。小規模な水流発電とか、地産地消で有りですが、もうソーラーパネルは政治家の利権がズブズブで、やるだけ無駄と思っています。こんな無駄な金をばらまくなら、一刻も早く第四世代炉の研究開発を進めて欲しいですね。国益としては、電気社会でも水素社会でも、けっきょくは原子力発電が脱炭素の本命ですから。核融合発電は、夢の技術と言うことで。第四世代炉は10年以内の、現実の技術ですので。
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