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脱炭素燃料の本命はどれ?

◉ニュースイッチ──日刊工業新聞の記事で、エネルギー問題がまとまってあったので。脱炭素という現在の流れが、地球という氷期−間氷期サイクルが約10万年周期で繰り返されてきた世界でここ数十年、数百年の単位での温暖化をいうことが果たして正しのか、そこは保留しておきつつ。新しい代替エネルギーの研究が進むこと自体は、良いことだと思うんですよね。

【船舶の脱炭素燃料、「アンモニア」に現実味の理由】ニュースイッチ

毒性対策、設計で工夫

船舶の脱炭素燃料の中で特に注目はアンモニアだ。アンモニア燃料船に注力している日本郵船は、「三つの理由で現実味がある」(グリーンビジネスグループ燃料炭・アンモニアグループの六呂田高広グループ長代理)とその理由を語る。

まずアンモニアは炭素を含まないため、燃やしても二酸化炭素(CO2)を出さない。同じ炭素を含まない燃料の水素と比べ少ない量でエネルギーを得られ、小さな燃料タンクで済む。そして水素よりも沸点が高く、取り扱いやすい。

https://newswitch.jp/p/38526

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、AI合成の船だそうです。

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■欧州のメタノール推し■

EV車推しで、TOYOTAに対抗しようとしたのですが、ウクライナ侵攻でロシア連邦からの石油・石炭・天然ガスの輸入がストップして、一気に燃料費や電気代が高騰して、建前がガラガラ。ドイツとか、フランスから原発で発電した電気を買っていて、偽善的というか。で、海運に関しては、エタノールでの脱炭素を標榜してるようで。エタノールは化学式がC2H6Oですから、炭素原子1個と水素原子6個と酸素原子1個の化合物で、水素キャリアーとして優秀ですからね。

【海運の脱炭素、ヨーロッパはメタノール“推し”】ニュースイッチ

日本、選択肢広く準備

海運業界の脱炭素燃料は、アンモニアのほか次世代エネルギーである水素やバイオディーゼル、メタノールなども候補だ。

近年、デンマーク海運大手のAPモラー・マースクは、二酸化炭素(CO2)を排出しない方法で製造されたグリーンメタノールにかなり積極的に取り組んでいる。メタノール燃料船の発注や既存船の改造だけでなく、生産計画へも参加する。欧州勢はメタノールを脱炭素燃料の主役に据えたい考えのようだ。

https://newswitch.jp/p/38527

水素自体は軽い気体で、液体にするには超低温に冷やさないといけませんし。運搬に不便。でも、メタノールは常温で液体ですから、貯蔵も楽。ただ、毒性があるので、パソコンなどの燃料電池として使うには、液漏れが危険ですし。エタノール自動車とか、事故を起こしたとき、液漏れの危険性も。まぁ、これはガソリン車でも、同じように危険なんですが。でも船舶なら、漏れても海上なら加水分解されますかね。これも燃料の多様性としては、期待したいです。

■水素関連の新工場■

日本はやはり、TOYOTA自動車が主導している水素エンジンとセットで、水素燃料推しっぽいですが。あのTOYOTAがいろんな可能性を検討した上での、水素しか勝たんという結論ですから。エタノールにしてもアンモニアにしても蟻酸にしても、最終的には水素を取り出すための水素キャリアーですから。まぁ、原発をガンガン建てて、脱化石燃料ってんなら、欧州にもEV車での逆転の目は有るかも知れませんが。難しいでしょう。

【SCREENが水素関連の新工場、110億円を投資】ニュースイッチ

SCREENホールディングス(HD)は14日、彦根事業所(滋賀県彦根市)内に水素関連事業の装置・部材の生産棟を建設すると発表した。成長を見込む水電解用セルスタックや燃料電池部材のMEA(膜電極接合体)の生産スペース拡張が狙い。新棟は事務所機能も備え、半導体製造装置事業での人員増にも対応する。総工費は約110億円で、2025年1月に稼働予定。

新棟はディスプレー製造装置などを生産していた老朽化施設を取り壊し、跡地に建設する。3階建てで延べ床面積は約1万7334平方メートル。24年2月に着工し24年12月に完成予定。水素関連事業の生産機能に加え、成膜装置事業の実験・部品検査機能も持つ。

https://newswitch.jp/p/38525

しつこく書きますが、安全性の高い第四世代炉の高温ガス炉で、電力の安定共有が本命。でも、高温ガス炉はその高熱で石炭の液化や、水素生成の可能性も探られていますし。小型で、そのぶん出力は第三世代炉と比較して3分の1程度ですから。ならば、北海道以外の46都道府県は1県に2基の原子炉を設置すれば、地産地消にもなって。水素の供給も楽になり、水素エンジン車の普及も進みそうな。夜間電力で水素を電気分解とか、二段構えもあるでしょうし。

■浮体式洋上風力発電■

さて、日本はまだ、風力発電や太陽光発電に、幻想を持ってる人がいて、こんな感じで浮体式洋上風力発電に固執。日本は長い海岸線を持ち、また排他的経済水域と領海を併せた面積では、世界6位の海洋大国。この、広い海を生かした洋上風力発電は、期待している人もいるでしょう。でも、亜熱帯から亜寒帯を含む、温帯が中心の国ですから。つまり、熱帯で生まれた台風が、年に何回も襲撃するんですから、難しいでしょうね。

【洋上風力拡大のカギを握る「浮体式」発電機、大量導入で世界レベルの発電量へ】ニュースイッチ

国内の風力発電整備で、洋上風力の拡大が見込まれている。日本風力発電協会(JWPA)によると2022年末時点で風力発電の国内導入量は陸上中心で480万キロワット。国内発電電力量の0・9%(環境エネルギー政策研究所〈isep〉調べ)に過ぎないが、30年代からは洋上風力が急増する見通し。同年代半ばからは発電機を洋上に浮かべる「浮体式」の大量導入が見込まれる。日本の風力関連産業を世界レベルに育成するチャレンジとなる。(いわき・駒橋徐)

https://newswitch.jp/p/38547

自分は、洋上風力発電も太陽光発電も、両方とも利権まみれの愚策だと思ってますんで。小規模な水流発電とか、地産地消で有りですが、もうソーラーパネルは政治家の利権がズブズブで、やるだけ無駄と思っています。こんな無駄な金をばらまくなら、一刻も早く第四世代炉の研究開発を進めて欲しいですね。国益としては、電気社会でも水素社会でも、けっきょくは原子力発電が脱炭素の本命ですから。核融合発電は、夢の技術と言うことで。第四世代炉は10年以内の、現実の技術ですので。


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