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め
2016年3月12日 12:26
女子っていうのは、不思議な生き物だと思う。 お互いを手の内を探り合い、涼しい顔で自慢する。優越感に浸りながらも慰める。呪いながらも一緒に喜び合う。笑いながら嫉妬する。それが馴れ合いながら繰り返される。 この狭い教室の中で感覚を研ぎ澄ませて、目には見えない空気に上手く対応していかなきゃいけない。でも、鋭すぎても可愛くないから頭が悪いと思われない程度に鈍感を装うことが大事なのだ。女の子はみん
2016年3月18日 00:11
保健室特有の青ざめた匂いが鼻をさす。体を動かそうと全身に力を込めてみたけれど、重力にやんわりと押さえつけられ抵抗するのをやめた。そのままの状態でぼんやりと真っ白い天井を眺める。深く呼吸し、もう一度瞳を閉じる。 思い出したくないけれど、ナツミのことを考えてしまう。「私たち友達だったじゃない」 彼女は確かにそう言った。意地の悪い笑顔を浮かべながら。そう。私たちは友達だったのだ。昔のことの