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眼鏡 と アッベ数(眼鏡レンズは薄ければ薄いほど良いのか)
2月末に25000円の眼鏡を買ったのだが、度数が弱すぎて3月に入りJINSで5500円の眼鏡を買い足した。
この価格差は主に「フレームのブランド」と「従業員の練度」の違いなのだろうが、JINSのフレームも付け心地は良いし、測ってもらった度数設定も間違ってはいない(目に近いフレームは度数が変わることは分かっていない店員だったが)。
さて、25000円の方は奮発してスーパーハードコートとやらも付けているので、このまま弱い度数で使い続けるのはつらい。悪いなあと思いつつもレンズの交換をして貰った。
遠くの広告の文字が見えるように、と度数を2段階(0.5)ずつ挙げたのだが、それだけでも、走って帰る時、眼に入る風景や樹々がいつもより綺麗に見えて感動、レンズ交換してもらって良かった。
さて、本論。レンズの屈折率(薄さ)について調べてみた。
レンズは薄ければ薄いほど良いと思っていたのだが、薄いほど比重は増加し、さらにアッベ数というのが下がって「色収差」が広がり、色がにじんで見えるそうな。
体感したことは無いけれど気持ち悪い話だ。
眼鏡屋で「この度数なら1.6で十分ですよ」と言われるたびに「同じ値段なのだから薄い1.7の方が絶対いいじゃん」と思っていたのだが、こういう背景があったのか。
さらに調べてみると、HOYAの屈折率1.70のレンズは(どういう技術か知らないが)1.64よりも薄いのにアッベ数が高く作られており、JINSで作る場合は1.70が良いようだ。
ついでにブルーライトカットについて調べていると、昨今の何でもかんでもブルーライトをカットする風潮に疑問符がついているらしい。
「PCから出るブルーライトは晴天時の10分の1である。」 なるほど。
「ブルーライトやPCの光が眼球にダメージを与える証拠はない」とアメリカの学会が発表している。知らなかったなあ。
(アメリカの学会が発表していますという話は人をだます際の常套句でもある。短波長が高エネルギーなのは事実なのではないかな?とも思うが)
しかし、巷にあふれるブルーライトカット製品は、多くの人々が「自分でも異常と思うほど画面を見続ける生活をしている」と思っている事への不安解消商品として増えて来た、という事は言えるだろう。 まあ、危険性があろうが無かろうがあまり気にしないようにしよう。
アッベ数の話も、一度聞くと今まで感じてもいなかった色のにじみが気になってしまう。
そのうち「実は、眼鏡は目に悪い」なんて考えに至らないように気を付けなくてはいけない。
(ちなみにHOYA1.67でアッベ数31、東海1.76はアッベ数30、HOYA1.70はアッベ数36)