[詩]dreamer



僕らは少年の頃小さなポケットを
膨らせながら夢を語った
君の声が聞こえなくなるまで手を振ったけ?

些細なことなど何も気にせずにいた
ちっぽけな手でなんでも
掴めると想いまた明日って家路を急いだな

テレビの中の世界なんて
自分には別次元の物語みたいだ

君と繋いだ君と繋いだ
手を空に振り上げて
タンポポ飛ばして夢を描いたっけ?dreamer

僕らは大人になって大きなポケットを
空にしながら愚痴を語った
君の意識が消えるまで酒を飲んだっけ?

些細なことで絶望感じナイーブになる
ちっぽけなプライドでも
捨てないよりはましと強がって威張ってたな

インフルエンサーが儲ける
生産性のない世界はくだらねえって

君と結んだ君と結んだ
約束はいつかの縛り
タンポポ踏んづけ夢を忘れていたんだdreamer

社会の現実に燻されて
汚れた排気ガスに染まってしまった
研ぐ爪さえも無くしてしまうの?

君と生きた君と生きた
あの瞬間に僕は 
どうしようもないほどに生を感じたんだ
君と歩んで君と繋ごう
あの頃の続きを
タンポポを追いかけて夢を掴むんだdreamer

いいなと思ったら応援しよう!