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ミラージュ

もし君が僕のことを好きなら
そんな妄想に耽っても
現実は変わらず時は進んでく
陽だまりの香る午前

もし鏡の国に行けたなら
積極的なアフーローチを君に運べるはず
擦った鏡が変動することはなく
ただ虚しい想いだけが重すぎるだけ

ミラージュ
そう、悪魔の証明を始めよう
君が好き僕はレシーバー
君が好きなのは僕じゃない

もしこの部屋が空を羽ばたくなら
君と出かける世界旅行
絵本のような物語を綴れるのに
鳥の囀りしか聞こえない

もしファンタジーがそこに
飾られたとしても気づかない気づけない
虚無を感じるこの感性では
モノトーンの世界に灰色を塗るだけ

ミラージュ
そう、悪魔の証明を止めて
なぞった指は孤独に
君の指を描いていたみたい

駆られた焔は朽ちた想いを情熱へと
注がれた涙は重油の如く
蒸せ返る爆ぜて腐乱臭不乱囚

ミラージュ
もし、悪魔の証明を終えて
導いた証明のピリオド
君に聞いてほしい 愛という名の証明を

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