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酒盛り避け盛りのらりくらり

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ベランダから見た空はどこまでもどこまでも澄んでいた。
休日の昼下がり、夏は去り秋は広がる。
私はコーヒーとコンビニのパンをかじってフィリップの作品を読んでいた。
つまみを捻れば幸せになれる。そんな世界を夢見ながら。
何を言ってるか分からないと思う。正直私も分からない。

世界には思い通りにいかない事が多い。
空を飛ぼうと駆け出しても鳥のようには飛べないし、空を滑る魚にはどうやってもならない。
どうして?
どうして私は不自由な人間に生まれてきたの?
もっと自由に生まれたかった。
お金持ちに生まれたかった。
劣等感を感じずに生まれたかった。

私は。