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石垣島旅行記vol.3
今回は石垣島で気づいた点を振り返ってみたいと思います。
石垣島を散策してると目につくこの柄。
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旅行中は特に気にも留めず、写真も撮らなかったのですが、
お土産やパンフレットなどに頻出する言葉が気になりました。
『いつの世までも末永く幸せ』
なんだろう?と思って調べてみると
八重山ミンサー(伝統工芸)に込められた思いと知って、すごくエモーショナルな感覚になりました。
「八重山ミンサー」は素材が木綿、組織が平織り、生産地が石垣市と竹富町とする織物です。最大の特徴は、五つと四つの絣に「いつ(五つ)の世(四つ)までも、末永く・・・。」という想いが込められていることです。
元々は、藍一色の「ミンサーフ(ウ)」という帯であり、これを愛する男性に贈ったものでした。近年まで竹富島にこの帯としてあったものが今日の「八重山ミンサー」の原型であります。
5つと4つの絣模様にいつ(5つ)の世(4)という語呂合わせから、
いつまでも幸せにという思いを込めて機織りをしていたと思うと、なんだか感動しませんか?
さらに、石垣島の人たちはこの歴史と文化を大切にしているなとも感じます。
いたるところで目に触れる柄とともに、この込められた言葉が別れの挨拶なんかでも使われます。
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簡単に誰でもメッセージを相手に伝えることができる現代ですが
こうした、モノにメッセージを込めて大切な人に手渡すという奥ゆかしさが
何とも言えない心を揺さぶられる感じで、とても心地いいです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。