珍品堂主人 〜つながる読書の記録〜
「真贋の森 (松本清張)」の解説に
書いてあったのが気になって
読んでみました
「珍品堂主人 」
骨董のことは全然わからないけど
真物か贋物か
してやったり、してやられたり
手に入れたり、手放したり
ギャンブルのような「骨董」の世界・・・
そんな「骨董」に取り憑かれた珍品堂主人は
実在の人物だそうです
巻末の白洲正子さんのエッセイによると
珍品堂主人・秦秀雄さんとは古い付合いで
「それは私だって、贋物をつかまされたり、
法外な値段をふっかけられたりして、
ひどい奴だと思ったことはあるが、
それにも拘わらず、
私は秦さんが好きだった。」
「贋物と真物は紙一重である
善人と悪人も、また然り。
分析不可能な存在を、
分析できると信じているのは、
現代人の思い上がりではなかろうか。」
事実は小説よりも奇なり
だけど小説だから面白いのです