見出し画像

第25首:百歳かぁ… 嗚呼,百歳か 百歳かぁ 期待するより ため息ばかり…


妄想力もホドホドに…。

アナタの希望寿命は何歳ですか?

何事も思い通りにいかないのが人生。でも、もし寿命を自分で決められるとしたら、アラフィフの貴方は何歳に設定したいですか?
…私は、
ズバリ70ちょい歳!
人生百歳時代だといわれている今、これを「短い!」と考える人もいるでしょう。でも、私にとってのあと約20年は、今の自分を考えるとちょうどいい感じなんです。この5年を切り取ってもアタマとカラダの衰えに嘆いているのですから、20年先の自分を考えるとちょっと、いや…かなり切ない。
「ずいぶん後ろ向きねぇ」
と言われてしまいそうですが、ちょっと待ってください。
私にとって、寿命を迎えることは生きるということの延長線でイヤなことではありません。もちろん、自分で勝手に命を絶つことは決してあってはなりませんが、寿命、つまり命を全うするということは必ず死もあるわけで、これをやたら否定したり拒絶したり恐怖することは不要だと思うのです。生まれてくる前に戻るだけのことだし、私たちはみんな生まれてくる前を経験してきているのですから怖いことではないと思うのです。
とにかく、私の希望寿命から逆算すると、残り20年を快活に生き抜きたいのです。(あくまでも希望なので現実はどうなるか誰もが不明っていうところも面白いですね…)

長寿が良いこと…だった時代はいつまで続く?!

世の中が名実ともに成長を実感できた時期は、発展や進歩ばかりを見てきたでしょう。現に、私たちの身の回りは進化したモノやサービスに囲まれているし、これからもますます…という空気が流れているのも事実。
一方で、このスピードに乗り切れていない私は、
「あのぉ…言いにくいんですがぁ…もう、このあたりで…いいんじゃないでしょうかぁ?」
と言いたくなってしまうのです。
めまぐるしく変わる世の中についていくのは相当のスタミナとド根性が必要なんです。

高齢の親たちは口をそろえて「生きづらい」と

後期のさらに後期、80を過ぎた知人はご自身の年齢を「末期高齢者」と表現していますが、後期高齢者の親たち世代の人たちは、口をそろえて「生きづらい世の中になった」と言います。
まずは、デジタル化についていけない。買い物が難しい。電話をすると音声ガイド。顔なじみの商店は軒並み閉店。テレビ番組の若い人の発言は「何言っているか分からない」。
こうした彼らの行き先はもっぱら病院。待合室で隣り合わせた同世代の人と、持病自慢大会が始まって、別れ際に「げんきでね…」と挨拶。
ベビーブームにのっかって開発されたベッドタウンは過疎化して、ご近所さんたちは一人ずついなくなり…。静かな夜中に鳴り響く救急車のサイレンに「まただわ。今度はどこかしら?」と心配する。
…そんな日々を送りながら、あっちこっち旅行に出かけていた10年前を思い返して、
「あの時は良かった」とボヤくのです。
定期的に病院に通う生活の彼らに、体の不調はすぐに発見されて、入院-治療が勧められますが、実際はこれ…何歳まで必要でしょうか。

フルボッコ覚悟で言わせていただきます

親の通院に付き添って大きな病院に行くと、ほぼ寝たきり、意識も明瞭でない、たくさんの管に繋がれたご高齢者をあちこちで見かけます。看護師さんが人一倍大きな声を出して
「〇〇さ~ん、これからレントゲンを撮るので、ベッドが動きますよ~」
と伝えるけれど、ご本人は全く反応せず。
きっと何かの病気を治療している最中なのでしょうが、どこを目指した治療なのでしょう。
本人の意思の確認も難しい状態で、病気になったら治療の医療システムは、本人の寿命を終えるまで最善を尽くすべき…と発言することが今の時代は適切なのでしょうが、
私自身にかぎって言うと「潔くありたい」と強く思ってしまいます。
人間の生への執着は医療技術の進歩に大きく貢献したでしょうが、『生きる』ということは死も含めて存在するものなので、死に抗うより、生きることそのものに意識を向けたいと思うのです。

100年生きられる…は嬉しいですか?

人生100歳時代だと言われている今、アラフィフのみなさんの人生観をお尋ねしたいです。100歳までピンピン元気!は理想だし、素晴らしいことです。キンさん&ギンさんのように可愛らしく楽しそうに暮らせるのならハッピー!ですが、80に入った親たちを見ていると、けっこうしんどそうです。
医療技術は進化して100歳生きられるようになっても、この社会自体が100年もつことも難しそうな状況で、人間ばかりが長生きしても未来はブラックホールしか見えなくて…。
たまーにテレビを観ると、「100歳時代!」という元気の良い声でサプリか健康グッズのコマーシャルが流れてきますが、番組に切り替わると超少子高齢社会の問題を喧々諤々と語られるワイドショーだったりで、このコントラストは恐ろしいほどシュールです。

百歳時代。50代今の私にとって『人生の半分』だとしたら途方に暮れてしまう…これを「生きづらさ」と言うのでしょうか。
サクサクコロリがいいな…。

★最上川えつこのデビュー作『アラフィフ歌会始』
Kindle & Kindleペーパーバックにて販売中です ▼▼▼


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集