![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107239350/rectangle_large_type_2_bf59253e1bf89425a4b2e853f0291981.jpeg?width=1200)
第27首:アラフィフの 話題は食と 健康と ときどき美容で オチは終活
![](https://assets.st-note.com/img/1685764768722-9fBSrKC5Vq.jpg?width=1200)
世代別に変化する話題。気づけば変わっているワタシ…
同世代の友人とおしゃべりをすると、年齢の変化ごとに相応のトピックスがあることは皆さんも感じていることと思います。
20代くらいまでは、仕事のことや恋愛のことが中心でした。まだ、自分のコトだけ考えれば良かった…と言えばそれまでですが、頭の中を大きく占めていたのが仕事だったということでしょう。仕事で時間とエネルギーの大半を使ってしまう、使えてしまう…のが私の20代でした。
そこに付き合っている人がいれば、互いの恋愛話で盛り上がるし、いなければ「彼氏欲しい!」とボヤいて、憂さ晴らしにカラオケで熱唱したり映画を観たりして気持ちを切り替え、翌日に戦場(職場)へ赴く…そんな日々でした。
その後、結婚して家族を持つようになると、頭の中を占めていた自分のコトはみるみる減っていき、家族、特に子どものことで時間とエネルギーを費やすようになります。今から20年前はイクメンなどという言葉は無く、ワンオペ育児で乗り切るしかなかった私は、友人が「赤ちゃんが寝ている間に…」と送ってくれた韓ドラ『冬のソナタ』のDVDでチェ・ジウになりきり、妄想の世界に浸れたわずかな時間が至福でした。
当時の、同世代の友達との会話のほとんどは育児のことか夫の愚痴。お互いに、カラオケで歌いまくって気分転換できる時間も環境もありません。ストレス解消はキッチンでの鼻歌がマジ歌になる程度。でも、周りを見回すと生活臭満載の自宅の景色なので現実逃避などできません。それでも、忙しさに追われて、年月が過ぎていきました。
子どもに手がかからなくなってホッとする頃には、アラフォーからアラフィフに差し掛かっていて、20代のような仕事中心の生活に戻る気力もエネルギーもなく、「ホドホドが一番」という中で、どう元気に過ごせるかという友人との会話も、互いの体の不具合と克服までの道のりや、効いた(と思っている)サプリや健康グッズの情報交換が話題の中心に。子育て中心の生活が終わって少し心に余裕ができると、美容のことも再び気になり始めます。
自分のことを考える余裕ができるからか、家族(特に夫)の愚痴も減りますが、それは解消されたのではなく、諦めや達観の極致によるものであり、話題に出すことすら「せっかくの楽しい時間にムカつく話なんて出したくない」というのが理由になります。代わりに(存命であれば)、親の介護の話が増えるので、結局、ため息交じりの会話になります。
「いっちょここいらでパーッといこ~!」とカラオケに行ける時間はできたのですが、あいにくのコロナ禍でそうもいかず。ファミレスのドリンクバーや居酒屋でチビチビッと飲みながらお互いを励まし合います。
なにより嬉しい言葉は『変わらないね』
いま、アラフィフど真ん中を迎えております。
久しぶりに会う友人と互いに「(前会ったときからちっとも)変わらないね!」と言い合えるのが何より嬉しい。この『変わらない』は、老けてないという意味で使われたらもちろん大喜び!!なのすが、そういうことではなくて、以前と変わらずに元気に笑って会えることが嬉しいし有難いと思える…これを“年の功”というのでしょうか。
さんざん、互いの健康について話をした後、「まあさ…こうして元気に笑っていられるんだからさ~」という話に着地して、最終的に、ジワジワッと気になっている終活のことで盛り上がります。
変化しまくりの世の中だけど、ありのままの自分を貫くぞっ!
変化のスピードはどんどん加速し、サーフィン大会ができそうな巨大波が押し寄せているような不安を常に抱えながら、私たちは景気の落ち込んだ、希望や期待の薄い世の中を生きているんです。それでも変わらずにいられることは何より嬉しいことだし、これからもできるだけ『ママイキ(編集時の校正用語:原文のままという意味)』でいられたらこの上ない幸せです。
世代ごとのトピックスを振り返っただけでも、私たちが抱えているものは変わっていくことがわかります。60代、70代…これからどうなるのか想像しながらも、予想できない出来事に遭いながら、つねに笑いを忘れない自分のマインドだけは変わらずに生きていきたい。そのために、元気なココロとカラダを持っていたいなぁ…とつくづく感じます。
★最上川えつこのデビュー作『アラフィフ歌会始』
Kindle & Kindleペーパーバックにて販売中です ▼▼▼