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第29首:価値観の 世代ギャップは ウエルカム ‼ 社会も人も 変わりゆくもの


我が家にコツコツタイプはだーれもいない…

柔軟性がわずかに残る50代こそパラダイムシフトを!

50代の私たちは、「欲しがりません!勝つまでは」の時代、つまり、日本が戦争をしていた時代に生まれた親たちを持ち、頑張りと忍耐、努力を美徳として育てられてきました。
もちろん、そうした思想が悪いというわけではありません。ただ、世の中は大きく変わりすぎて、我々世代はちょっと頑張りや忍耐が過ぎる人が多いように思います。
体力・気力が落ち、根性ではどうにも埋まらなくなる50代以降の人で、息切れを起こしてココロやカラダの不調を抱える人は少なくありません。
そりゃそうです。階段を上ればすぐに息が上がるし、ちょっと出かければすぐにお茶したくなるし、早朝の起床は得意ですが夜更かしは苦手になります。無理をしていたら壊れるに決まっています。
私たち世代が受けていた根性論が生きる力になったことは否めませんが、社会に影響を受けてできあがったはずの価値観を、社会の変化に合わせて変えるのはなかなか難しい…。

世代間の違い比べは無意味

現在20歳の我が子たちと話をすると、価値観や考え方が我々とは全く違うことを感じます。私は、それを少し前まではネガティブに捉えていました。「こんなヤワでこれからの厳しい世の中を渡れるのか?」と…。
でも、これは私の完全な勘違いでした。彼らが生きている時代は『いま』です。私たちが20代だったころとは社会が全く違います。違う世界に生きているのに比較することがナンセンスだということに気がつきました。
 
我々が子どものころは、実に「ガマン」が奨励されました。
炎天下の運動部に所属していた私は「水はガマン」が普通だったし、休みを取らずにひたすら練習すれば「上達するはず」だと…。くたびれて気力が萎えて水分不足で不調なのに「根性が足りない!」と本気で言われてきたのです。
今は、生理学や心理学などが進んで、より効率よく合理的に上達する方法が編み出されています。そこに「根性」という要素は含まれていません。
振り返れば、笑えますね…。
そういえば、当時、ヤンキーだった友だちが腕に根性焼きというタバコの火を押し付けた跡を見せては己の忍耐力を自慢していたのを思い出しますが、いまの時代にも同じようなことがあるのでしょうか…。怖いですね…根性論信奉って…。ダメですよ。こういうのって全くカッコ良くないし、根性の証でもないんです。ただの暴力、傷害です。

夢中になれるもの。一生懸命になれるものに出合えること。

いま、世の中で大活躍している若い人たちを見てみると、彼らは自分が夢中になれるもの、懸命になれるものに出合えた人達です。話を聞くと、どこからも根性論的な内容は出てきません。
世界で活躍するほどの人材になるのはほんのひと握りの人たちですが、誰にとっても、自分が夢中になれるもの、一生懸命になれるものに出合えるということが、その人の人生を大きく豊かにするものではないかと私は感じます。
 
今の時代は、子どものころから個を大事にして、主体性を重んじようとする考え方が良いとされています。こうなれば、子どもにとって「自分が夢中になれること」「懸命になれるもの」に出合える確立が増えそうです。
我々の時代は、個よりも集団の中でどう自分を活かしたほうが良いかという点に重きが置かれました。実際、私の通知表は小学校6年間ずっと「落ち着きがなく、マイペースなところがあり…」と書かれていました。自分では普通に過ごしているつもりでも、当時の先生から見れば私はとてもマイペースな子どもだったのでしょう。これが良いことと伝えたいのではなく、「直していきましょうね」という意味合いで書かれていたのです(トホホ…)。
 
でも、今は、子どもの主体性を大切にし、個性を発揮した上で、他者と関わりながら全体をより良くしようとする意欲を育むことを目指しています。自分に自信を持つ、つまり、自己肯定感が育まれれば他者との違いに対して寛容になり、互いに理解し合おうという気持ちを自然に持つことができます。私たちの世代とは全く違った環境で育まれる子どもたちと、ものの考え方や価値観が違うのは当然の成り行きです。

自分が大切なことは常に明らかであること

…ということで、私は、我が子たちに対して老婆心を抱くことは止めました。彼らは彼らの価値観でこれからの社会を生き抜いていくわけですから、過去の人間の価値観を押し付けるのは意味がないからです。
それくらい、時代の変化が早いのです。
 
一方で、私はというと…。
私の価値観も子どもたち世代には理解してもらいたいわけです。
自分の価値観で自分の人生を生きていきたいということだけは伝えていきたい。価値観は相手に強いることではないものだから…。
私の残りの人生は、ワクワクすること楽しむことを中心にどこまでやっていけるか実証実験中です。楽しむことをするためには働かなくちゃならないし、働くからにはできるだけ稼ぎたい。でも、働くために生きたくない。そこは明確。
好きな人たちと関わって生きていきたい。好きな人に喜んでもらうことを考えながら生きていきたい。
気が進まないことはしない。
イヤなことからはとことん離れる。『君子危うきに近づかず』。
これだけでも十分、自分の価値観を貫いています…(笑)。
周りからどう思われようとかまいません。他人はどうでもいいんです。
あぁ…やっぱり50歳過ぎても私はマイペースでした。

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