"がんばらない"わたしを受け入れる。
大掃除。
「泡できれいになるスプレー」を使って。
力を入れて擦らなくても、
魔法みたいに汚れが落ちる洗剤があることを今更知った。
今年は"がんばらない"がようやく解りかけた、
そんな年だった。
少し前の自分なら、そんな洗剤の存在を知っていても
洗剤の実力を信じられず
一生懸命擦って汚れを落としていたかもしれない。
"がんばらない"自分を受け入れられるようになったのは
とても大きな出来事だった。
ー
心の調子を崩し、病院へ行った。
前々から見て見ぬふりをしてきた自分と向き合うために
勇気を出して、休職した。
「好きなことをしてみてください」
先生からアドバイスをいただいた。
気の向くまま手に取るものは
万年筆で字を書く
お菓子を作る
写真を現像してコラージュをする
他にも色々。どれもアナログ。
デジタルが大好きだと思っていたから
そんな自分に驚いた。
ゆっくり時間をかけて何かを愉しむ、"がんばらず"に。
効率化ばかり考えて、とにかく体に力が入っていた私は、
こんな生き方もあったのか、と小さな幸せを噛み締めている。
…大袈裟かもしれないけれど。
ー
断捨離もしてみた。
からっぽになりたかった。
モノを処分したり、必要な人の元へ譲ったり。
人間関係の距離感も無理のないように。
そして、出来上がった。
からっぽの部屋。
からっぽのわたし。
ぽっかり空いたこの空間が心地良い。
この空間は開けたままにしてもいいし、
自分が求める本当に大切なモノを
少しずつ置いていってもいい。
でも、しばらくはからっぽで
風通しの良い自分で居たい。
ー
こんな自分がいるなんて、一年前は想像していなかった。
また一年後、こんな風に文章を書いているかもしれない。
どうか、穏やかでありますように。