「進撃の巨人」がおもしろくて、、、　

2024年3月24日 08:54

「進撃の巨人」はアニメファンでなくても名前ぐらいは誰でも知っているだろう。アニメは2013年４月から放映開始。昨年暮れ、ついに全シーズンが完結したのは記憶に新しいところ。

進撃の巨人を知ったのは、単行本を読んでいた姪っ子が「これおもしろいよ」と教えてくれたのがきっかけ。あれは8年ぐらい前のことだったかな。その後全巻そろえたのは言うまでもない。

こちらのサイトでは漫画版のあらすじをきれいにまとめている。
漫画もアニメも基本的に同じ。
（もちろんネタバレなので、未読・未見の方は要注意）
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1617847500

とてもよくできたストーリーだと思う。
簡単に言ってしまえば、「人類を捕食する巨人たちに立ち向かう、勇気ある若者たちの物語」なんだが、

人類を守る壁が◯◯でできているとか、
同期の仲間がス◯◯で564屋とか、
主人公が実はラ◯◯◯だったとか・・・

いたるところに張られた伏線や、予想外のストーリー展開。なかなか脳がついていけなかったが、面白すぎてアニメ版は２巡してしまった。最近は先日買ったQuest3で名場面をもう一度大画面で見ている。ああ、至福の時間。

漫画やアニメ未見の人は、なにはともあれ第１話を見るといい。この世界に引き込まれて夢中になるか、生理的嫌悪感をもつか、だいたい分かれる。ちなみにうちの嫁は後者で、チラ見で「もう無理」と放り投げた。

作品についての評論や考察は多くの方々がブログやYouTube他でさんざんやっているのでここでは控えておく。

職場でウケる進撃の巨人

職場の若い担当者の間でも進撃の巨人は人気だ。アニメファンは多く、飲み会などでの話題には事欠かない。世代が違っても、おもしろいものに共感できるのはいい。

仕事をしていて、たまに登場人物の名言が出たりする。

一生懸命アプリ開発したのに生産現場で使ってもらえなかった
「なんの成果も得られませんでしたーー」

部長報告の資料、どっちがいいっすかね？
「まぁせいぜい…悔いが残らない方を自分で選べ」

これは今の世の中に対する強烈な風刺か？

その日人類は思い出した
ヤツらに支配されていた恐怖を…
鳥籠の中に囚われていた屈辱を……

第１話エンディングのナレーション

原作者の諫山創氏がどこまで意図していたかわからないが、この物語には現代社会への風刺があちこちに見える。壁に囲まれて安穏と過ごすエルディア人は、現代の平和ボケした日本人かなと。

壁の外には人類はおらず、恐ろしい巨人が跋扈する世界、と教えられてきたエルディア人（後にこれはエルディアの王による記憶の改ざんと判明）。どうでもいいニュースを垂れ流し、本当に知るべき情報に目を向けさせないというのは、よくあるマスコミのやり口だ。

「王」と呼ばれる人物が実は傀儡で、ただのボケ老人だったというのは、某国の大統領を連想して笑える。

「企業戦士」と言われた昭和のモーレツサラリーマンは言うに及ばず、令和の今も会社のために「心臓を捧げ」るビジネスパーソンたち。（これは笑えない。）

衝撃のヴォーカル、そしてオーケストラ

進撃の巨人はそのストーリーや作画だけでなく、音楽も超すばらしい。

最も有名なオープニングテーマ「紅蓮の弓矢」。作詞・作曲・編曲はRevoさん。ドイツ語まじりの歌詞はストーリーを知らない人には難解だが、スピード感あふれるこの曲はカラオケでも人気（歌えないけど）。この解説はわかりやすい。https://utaten.com/karaoke/guren-no-yumiya/

プロのオペラ歌手も歌う。この「真面目にふざける」感じが好き。