こどもたちに”多様な世界”を提案する
モリタフレンドスクールとは
morita friend school(モリフレ)は、2020年4月に鳥取県大山町に開校した、”こどもが学びを楽しむ場”です。
ここでは地域の小中高生を対象に
①「個々に応じた学習伴走」
②「教室を飛び出した課外活動」
という2つの取り組みを主に行なっています。
前回は、モリフレが時間をかけたいことや、失敗を重ねることの大切さについてお伝えしました。
<前回の記事のリンク>
今回は、モリフレらしさが何から生み出されるかについて触れたいとおもいます。
ごちゃまぜ感が生み出す”世界”の多様性
モリフレのスタッフは個性豊かです。
経営者や会社の営業職、フリーランス、地域おこし協力隊、大学生、農家、おにぎり屋さん、カレー屋さん、、、
僕も、いちご屋さんの一面があったりします 笑
学生時代に勉強が苦手だったスタッフもいるのですが、彼らは勉強が苦手な子たちの視点に一番近いんです。
こどもの「勉強が嫌い」に寄り添える大事なスタッフたちです。
僕は、昔の寺子屋や私塾の在り方に関心があるのですが、
そういう場所というのは、多様なバックグラウンドを持つ人たちが有志となり、個性と自発性を基盤に、一定の枠にはまらない学びを説いていたそうです。
例えば、商業の概念が発展した江戸時代には、社会での実用性の高い読み書きそろばんを教える寺子屋が開かれたり、幕末には蘭学や兵学、医学、哲学など多様な学びを説く私塾が数多く存在したそうです。
有志者たちも庶子、医者、武士など様々な前職を持つ人だったそうですが、モリフレも同じく色んなバックグラウンドや社会経験を持ったスタッフが、多様な目線かつ様々な角度からこどもたちをみている点は良さの一つだと思います。
地域の方々に協力頂く「教室を飛び出した課外活動」もこの一環です。
これまでに田植えや夏野菜カレーづくり、アフリカ体験、大山町内遠足などにチャレンジしてきました。
様々な生き方や視点が混ざる中で、こどもたちにとっての”こうあらねば”という常識を良い意味で崩すこともできるし、こどもたちの多様な世界観に心から共感することもできると感じています。
(自分も前職で音楽エンタテインメントの世界に触れ、こんな人たちがいるんだ!と世界観が大きく変わりました)
勉強ができる・できない、というのは学業という”競技”における一つの尺度であって、その人を表す全てではない。(当然人によって向き・不向きもある訳です)
体を動かすことでも、絵を描くことでも、歌を唄うことでも、一見「遊び」として無益に思えることでも、そこにはこどもたち一人ひとりの世界があるのだと思います。(そもそもやる事なす事有益である必要も、何でもかんでも人と比べる尺度が必要、という訳でもない。と思ったりします)
モリフレは、こどもと大人の多様な世界観が混在し、それを尊重し、そこからお互いに学び合える場所でありたい、と考えています。
今回は、モリフレの考える多様性についてお話ししてみました。
《モリフレのチャレンジも継続中》
これからも、モリフレの理念や、いまチャレンジしている取り組みについて配信していきたいと思います。
ご質問や感想もお待ちしています。
モリタフレンド通信
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