猫をお迎えするには②

生き物をお迎えするということはその瞬間から命の責任が発生する。
毎日のお世話に休みは無い。自分の体調が悪かろうが、お世話はある。旅行だってホイホイ行けない。当然、お金もかかる。ご飯やトイレ用品、病院代などなど・・・なんやかんやとお金も手間もかかる。覚悟がないのであれば、生き物は飼えない。

そしてこれも何度も書いているのだが、絶対に「この子がいい!!!」とピンと来た子に出会えるまで色んな子に出会ってほしい。ただ可愛いからでは猫は飼えない。たま〜〜にあるのだが、お店は利用しないけど、猫を紹介してほしい、猫を見せて欲しいという話。こちらとしては、会ってもいない人に猫は紹介できない。そもそも「猫と直接触れ合ってもらう為のお店」なもんで「一度ご利用ください」としかお伝えすることができない。とにかく色んな子を直接見てほしい。

というところまでは大体①(①はこちら)で書いたわけだが・・・

送り出す側の気持ちは・・・

我々も、誰でもいいから譲渡するわけではない。そういう活動者もいるかもしれないが、少なくとも私の関わっている方々はそうではない。今までお世話をしてきた大事な子を里子に出すのだ。命を預ける相手となると慎重になるのは当たり前だろう。
前にも譲渡条件の話はしたが、それには当たり前のような内容しか書いていない。それすらも守れない人は論外だ。それとは別に、こう・・・文章にしようとすると難しいのだが、あれ、これは・・・と思う相手もいる。そういった違和感のある方は、大体「え・・・そんなことで・・・」という理由で猫を返してきたり、何かしらのトラブルになることが多い。

例えば、初めてご来店して、30分も経たないうちに「この子が欲しいんですけど」と言う方に違和感を感じていた。それが同じように初来店の希望者さんでも感じない方もいるのでなんでだろうと思っていたが、なんとなくわかってきた。前者はこの毛色ならなんでもいい、とか、見た目が可愛いから、とか、譲渡費用が安い子で、とか・・・その子自身を見ていないというのを感じるからだと思う。同じ熱量じゃないと言う感じだろうか・・・最近のCMだって「その一目惚れ、迷惑です」と言っているではないか。一方、後者はホームページやSNSなどをちゃんと見て「◯◯ちゃんに会いたくて」と来てくださる方が殆どだったり、お店での猫への対応もちゃんと可愛がってくれているのがわかるからだと思う。

お店の場合は、料金が発生する手前、何度も会いにきてとは言いにくいところではあるが、それでもトライアルまでに日にちがあって、その間何度も来てくださる方もいらっしゃった。何度も猫に会うことでその子の性格も見えてくるはずだ。何度も譲渡会やお店に足を運んでくださる方なら、我々も安心して猫を送り出すことができる。

保護主と、里親は「譲渡したから終わり!」と言うわけではなく、猫がいる限り、ずっと繋がり続ける関係であるからこそ、お互いがしっかり信頼できるよう、出来る限り、何度かお話のできる機会を作ってもらえると嬉しい。

勿論、その間に気になっている子が決まってしまう場合もある。それはそれでご縁が無かったということでもあるが、ある程度気持ちが決まっているのなら、こちらもそのあたりは臨機応変に対応できるかと思うので、先にその旨も話しておくと良いかと思う。

譲渡の関係に上も下も無い。お互いが気持ち良い関係を築けるように歩み寄れたら、お互いの為になるだろう。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!戴いたサポートは猫のために使わせていただきます🐈