
《役職って?》58歳で正社員採用が叶った転職10回事務女子?が語るお仕事の話29
私は現在59歳の自称「事務を3倍速でこなす」プロの事務員です。これまでの自分探し的な職歴を元に、同じようにさすらい迷っている方がいたらそのヒントになればいいなと思って綴ってます。
転職歴についてはnoteのプロフィールに載せてみましたのでご覧ください。
1999年10月、約3年のブランクを経て、派遣会社を通じて「⑤ 冷凍倉庫の運送会社」で働くことになりました。
その会社は同じ敷地内に入った冷凍倉庫の隣に事務所があり、2階建てでした。元々は独立した運送会社でしたが、隣の倉庫会社と冷凍食品の製造会社との子会社化されたところみたいでした。
1階が配車係や冷凍食品の会社からの出向者とかいる現場対応の部署で、
私が勤務するのは2階の総務・経理課でした。
私の仕事は、運転手の日報をシステムに入力したり、請求書発行したり、仕組みをわからず請け負っていたので内容はあまり覚えていませんが、それほど難しい作業ではありませんでした。
幸い、少し前に同じ派遣会社から経理で派遣されていた女性の先輩がいたので色々教えてもらえました。
事務所の2階には、冷凍食品から送り込まれた社長と常務(どちらも兼任で来てたような)、選任で送り込まれた部長、運送会社所属の経理部長、女性の経理主任、の7人でした。
2階で私が驚いたのは、まず経理部長です。帳簿はまだもちろん手書きでした。それを経理主任が会計ソフトに入力していたような気もします。この頃はエクセルや会計ソフトなど増えていっていましたが、まだ手書きのところもあったと思います。
まぁ手書きは良いのですが、主任がペンで記帳しようとすると「ペンで書かないで!」と注意されるそうです。「数字変えてる…?」という疑惑が常にありましたが、わざとごまかすようなずるい人柄ではなく、いたって優しく温厚な人でした。なので、本当に純粋に「適当に辻褄を合わす」ことをしていたのではないかと思われます(笑)
小さい会社ならそれでよかったのでしょうが、吸収合併された後はそういう適当なことが色々明らかになったことでしょう。
兼任の常務は一社目の常務を彷彿させるパワハラ上司でした。そこの会社に限っては経理部長に対してだけでしたが親会社でもそうしていたかどうかはわかりません。一社目の常務と違うのは仕事はできたらしいところです。なので経理部長をディスるのもわかるのですが、要は言い方ですよね。パワハラって。
いつも首だとか辞めてしまえとか色々言われてました。その後、決定的なことがあったのか、私が辞めた後、本当に降格したそうです。
小さい会社って、人材が足りないので昔は特に勤続年数によって自動的に管理職になりますが、そもそも管理職にも向き不向きがあるので、よかれと思っても安易に誰でも管理職にするべきではないと思います。
業務は積み重ねるにつれて慣れてきますが、管理職の目線が自分の中にない人は研修などで意識を入れ込まない限り、年数重ねても管理者として育つことはないと思います。それは会社にも個人にも不幸なことで、個人も会社に打診された時断る勇気も必要だと思います。まぁ管理職を打診される時はまだ管理職の経験がないので断りようもないですね。
私が思うに、まず会社は役職の定義を決め、社員に役職を打診する時は「この役職は何を求められているか」を明確に提示する必要があると思います。もちろん大きな会社やちゃんとした会社(抽象的ですが笑)はそうしているでしょうが、多くの会社ではその定義無しに対外的な印象のため、名刺に載せる見栄えのために役職名を当てはめたり、残業つけなくていいから役職つけたり、そんな見た目のための役職なのに、なった途端「おまえ部長だろ」「課長だろ」と言われ出すという光景が見受けられます。これは日本の曖昧さのせいもあるのでしょうか?
今の世代は明らかに違う慣習のような気がします。IT企業とか新しい会社とか時代によって変化に対応している会社などです。実際籍を置いたことがないので想像ですが(汗)
話がすっかりずれちゃいました。この運送会社には1年しかいませんでしたがまだネタがあるので続きます。