知ってほしい、フィリピンの貧困問題。元ギャルが「多くの人が社会課題を 自分ごと化できる社会」を目指す理由

海外が大好きなギャル学生が
社会課題に向き合い始めた理由

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現在、私はNPO法人DEAR MEで理事をしています(この写真の後に書くと何とも信用度が薄くなる。。。笑)
DEAR MEではいろいろ、いろいろな活動をしていますが、ファッションを通して持続可能な社会の実現を目指しています。そんな団体を運営していると、学生時代からボランティアや国際貢献をしていたと思われがちです。
(まあこの写真見ると思わないよね。。。笑)

でも、そんなことはなくて……。学生時代は勉強もせずバイトに明け暮れ、毎日お酒を飲み、授業中は爆睡し、今思うと親に申し訳ない学生生活を送っていました。

そんな私がバイトに明け暮れていた理由は、海外が大好きで出来るだけたくさん海外に行きたかったから。海外で出会う人や体験は、大学の授業よりも私に多くのことを教えてくれました。

ですから、当然ながら、就職先も海外専門の旅行会社一択でした。
そんな安易な考えで就職先を選んだ私ですが、そのおかげで今の仕事をしていると言っても過言ではありません。


目を背けることしかできなかった自分から、
「どうにかしたい」と行動する自分へ


海外旅行専門の旅行会社に無事に就職できた私は、海外研修でたくさんの国に行かせていただきました。アジアチームだった私は東南アジアに行くことが多く、いわゆる途上国と言われる雑多で活気に満ち溢れた国々を訪れ、そのエネルギー感に魅了されてきました。

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しかし、そういった国を訪れる度に各地の貧困問題、学生時代に旅をしたときも目の当たりにした現実を突きつけられる機会が増えました。ストリートで暮らす子どもたち。物乞いをする子どもたち。「彼らの本当の助けにはならない」と思い、1ドルをねだられてもお金を払えず、いつも目を背けることしかできませんでした。

そんな機会が増えるたびに、自分の無力さに悲しくなり、社会の無関心に憤りを感じていました。

そんな私の転機となったのは、2017年春に決まったフィリピン、マニラへの駐在でした。海外で働きたいという自分の夢が叶った、初めての海外駐在。もちろん大変なこともたくさんありましたが、それ以上に新鮮で楽しい日々でした。

しかし、そこでも毎日、現実を目の当たりにしました。海外駐在員が豪勢なご飯を食べる居酒屋の周りにはストリートチルドレンが住んでおり、物乞いをしている光景を毎日のように見ました。そんな日々を繰り返す内に「自分には何もできない」と思っていた日々から、「何もできないかもしれないけど、どうにかしたい」と思うようになったのでした。

そしてスタディツアーに参加したり、自分なりに勉強したりして、結果、毎週末ストリートチルドレンの保護施設にボランティアとして参加しました。


生まれた場所が理由の不平等を失くしたい。
だからもっと多くの人に知ってほしい。

家庭環境が理由でストリートチルドレンになった子どもや、生まれた頃から家族がストリートで暮らしていた子どもなど、子どもたちのバックグラウンドはさまざまです。そのなかには、心に傷を負った子どもたちも少なくありませんでした。

しかし最初は警戒して口数も少なかった子どもたちも、私が通いつめる内に、心を開いてくれ、たくさんの思い出を共にしました。

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彼らの置かれている環境が厳しすぎて私がつい涙してしまったとき時も、「泣かないで」と何度も言ってくれました。私たちをいつも楽しませてくれて、笑わせてくれ、人を思いやる優しさを持つ彼らが、生まれた場所という理由で、自分のための選択をすることが難しいという現実に違和感しか抱き感じませんでした。

彼らにも自分のための人生を生きてほしい。そんな思いが日に日に強くなり、いつしかそれは私の夢にもなりました。

貧困問題は壮大で難解な問題で、一朝一夕で解決するものではもちろんありません。だからといって、何もしないことが正解だとは思いません。

全部は解決できえないかもしれないけど、何かは解決できるかもしれない。全員は救えないかもしれないけど、誰かは救えるかもしれない。

自分には何もできないって思ってました、かつての私がそうだったので。

何もやらないのと、やってみるのは全然違う。
やってみることで、動くことで
気付ける世界があります。出会う人がいます。見える道があります。

だから、何か違和感に感じることは、おかしいって感じることには
何か言ってみてほしい。調べてみてほしい。動いてみてほしいです。
社会課題って難しい響きだけど、
要はこんな世の中は嫌だな、居心地悪いな、おかしいなって感じる
システムだったり、制度だったりで。
「社会課題と向き合うこと」は「解決する!」ってことじゃない、
知ること、発信すること、声を上げること、
中指立てて行動することだと思うので。(最後、過激になっちゃった笑)

完璧を求めなくても動きながら見えてくる世界があります、
救える人がいます、仲間ができます。

一人一人がそんな小さな動きを重ねれば
世界はもっと優しくなるって本気で私は信じているし、
みんなともそうやって信じて生きたいんです。

そんな原点回帰のようなことを考えた金曜の夜でした。


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