統合失調症のわたしが子どもを産むまで(4)
統合失調症を抱えながらワーママやっています。
もえこです。
妊娠初期から中期で特に印象に残っているのは、ドラマ「こうのどり」を観ていたこと。
何でやねん!と思う方もいると思います。
同じプレママの中でも、あのドラマはしんどいから観ない方がいいよ、と噂されていたドラマです。
出生前診断による命の選択など、確かに観ていてつらいと感じる方もいるドラマでした。
わたし個人の性格としては、
辛いときにはその問題にじっくり向き合いたいタイプ。
投薬もしていたので、子どもが五体満足で産まれないかもしれないリスクがありました。
実際、我が子は初期の検査で内臓のある部分の未発達が指摘され、片道一時間半かかる大きな病院へ転院し、そこでの出産となりました。
中絶をすることも検討を勧められました。
でも、母ちゃんとして、お腹にいる子を信じたかったのです。この子は大丈夫。本気でそう思っていました。
「こうのどり」で紹介されていた、
「オランダへようこそ」という文章は、全ての親と子どもと、これから親になる方へ読んでほしい素晴らしい文章だと感じます。
結果として、産まれてきた我が子は元気で、内臓のハンデも大きなものではなく、笑顔を振りまいています。
しかし、初期から中期の、身体のコントロールが効かない時期にフルタイムで働いていたのは
控えめに言って非常に辛かった。
世のプレママ、ワーママさん、休もう!!
というのがほんとーに声を大にして伝えたいことです。
妊娠は病気じゃないとか意味不明なことを言う方がいますが、母と子2人の命がかかっています。
無理をすれば死んでしまいます。
一大事です!!
ということを、なにも知らず出勤し、帰宅中に倒れて夫を心配させました。
つわりで気持ち悪いのに帰りたいと言えず、終業まで仕事をし、気持ち悪さ防止のためにグミをたくさん食べていました。
まだマタニティマークを事情によりつけられず、席を譲ってもらうこともできませんでした。
中期、妊娠6か月ごろが一番安定していました。
日光に旅行にも行きました。
とても楽しい旅行でした。
ツマの一大事ですが、夫としては何もわからず大変だったと思います。
夫が夕飯を作ってくれても、食べられない日も多かったです。
今言えることは
赤ちゃん、子どもたち、お母さん、お父さんが笑顔で生活することのなんと難しいことか。
そして、それが家族という最小チームの一番の幸せであるのではないか。
ということです。
家族が幸せであれば、仕事も大変ではなくなります。
この順番が久しく変わっておらず、仕事が第一、でも家庭もしっかりやってね、という社会だと、
子どもたちが毎日楽しく過ごせません。
一大事です!!
妊娠初期、中期に、
もっと自分の心と身体と向き合い、無理をしなければよかったと今思います。
同じような状況の方に
言葉が少しでも届くと嬉しいです。
もえこ
(エッセイの勉強中です。書いてもいいよ、という場所がありましたらご提供いただければ嬉しいです)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?