ドイツの幼稚園体験・服装等について
基本、自由でした。園児も職員も。
ー服装と鞄ー
園児達は皆それぞれ好きな服装で登園して来ました。通園鞄も無く、基本手ぶらです。(週に1日は午前中に近くの森へ行く日があって、その日は希望者はリュックに水筒と、森で食べる朝食代わりのお弁当を持って来ていました。)
園には何かあった時の為(おもらし、遊びやご飯汚れなど)の着替え用の下着や洋服を入れておく「名前入り手提げカバン」が各自の上着&靴置き場にかけてありました。名前入り手提げカバンは園に置きっぱなしで、中身は必要となれば保護者によって補充されました。
ー運動着ー
決められた運動服もありませんが、一応「運動するための服と靴(多くはバレエシューズのようなピタッとした靴)」を各自が名前入り手提げカバンに入れておく決まりでした。が、入れている子もいればそうでない子もいて、運動するための服がない場合にはTシャツを脱いで肌着だけ、靴も上履きがしっかり止められるタイプのものならそれで良い、など大らかでした。運動するための服とは言っても普通のTシャツなど各自が好きな物を「運動用」としているだけで、男の子は自分の好きなサッカーチームのユニフォームTシャツなどでした。
ー帽子ー
帽子をかぶる決まりも特にはなく、必要であれば…の自己判断です。冬は皆、暖かいニット帽をかぶってマフラーを巻いて登園してきました。問題は夏で、外で遊ぶ時には日差し避けに帽子を被せたいのですが、帽子をかぶって登園して来ない園児が結構いて、園で貸し出し用の帽子をいくつかは用意していました。時には担任からクラスの保護者達へ、グループラインのような伝達手段で帽子持参のお願いなどが通達されました。
ー靴ー
靴も自由です。運動靴に限らず、冬はブーツの子もいれば、夏にはサンダルの子もいました。建物内では日本で言う上履き(室内で履く靴 )を履くことになっていますが、それらもクロックスや、運動靴、フェルト製の靴型スリッパなどと様々でした。長靴も、各園児が好きなものを持って来て置いていましたが、保護者の判断で、「家で使うから…」と持ち帰ったり、必要な時にないということもありました。長靴が用意されていなくても、それは保護者の責任(判断)、無いなら無いで靴でいい、とあまり問題にはしていませんでした。
ー名前記入の有無ー
持ち物に名前を書いている保護者も稀にありましたが、書いていない保護者がほとんどで、持ち主がわからなくなった洋服や靴(運動用)がよく出ました。持ち主不明の洋服は集められて、ある時保護者のお迎え時間に机の上に並べられて保護者が見つければ持ち帰り、それでも残った洋服は洗われて、園で保管し予備のお着替えとして使用されたり、処分されたりしていました。(ドイツ赤十字の回収ボックスへ入れていたのかも知れません。)
ー職員の服装ー
職員の服装も自由です。冬の間は先生方もズボンが多かったのですが、それは動きやすいからなどの理由ではなく、ドイツでは冬にスカートを履く人がそもそもあまりいないためだったようで、夏になると、女性の先生方は膝上の短めスカートだったり、肩出しノースリーブのワンピース1枚だったり。靴は、運動靴の日もあれば、冬はブーツ、夏にはサンダルの日もありました。
皆、過ごしやすいもの、自分が着心地の良いものを着用していました。(ある程度は、動きやすい、汚れても良い服装などの考えもあるでしょうけれども。)
私は動くのにズボンが心地よくて、また、小さな子に合わせて膝をつくことも多かったので夏でもジーンズを好んで履いていましたが、「萌、そのズボン暑くない?短パンだとか、スカートは履かないの?」と不思議がられました。靴は運動靴、冬にはブーツを履いていました。
ーその他ー
夏の日差しの強い日には、園児も先生方も園庭でサングラスをかけていることが多かったです。園児のサングラスはすぐに遊びの邪魔になるのか、なかなか長くはかけていませんでしたけれども。
2021年9月3日
※2020年冬から2021年夏までの勤務体験を元に書いています。私の働いた幼稚園では…という体験記ですので、『ドイツの幼稚園がこうだ』と言うのではありません。
*追記* 他の幼稚園の様子です↓
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