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子供達の冬季滞在

元旦から我が家に滞在していた子供達。

10日迄の滞在予定が、ロックダウンが長引き「どうせ学校も通信だから。」と帰らずに、我が家での滞在を延長しました。

それでも、彼氏に会いたいし、大学の勉強が忙しい娘ちゃんは13日に帰宅。息子くんは「20日か21日に帰る。」と言っていたのを更に延ばして、今日、帰宅しました。

正直、私には10日迄のつもりが延びて、また延びて…とされる事は楽では無いけれど、子供達は夫の子供。私に拒否権はなく、夫には私の家事負担や心労を含め、話をして協力を願いました。夫が特に長く滞在する息子の言動に気を配ってくれるのと同時に、息子くん自身も気を遣って過ごしてくれました。

私に拒否権がないというのは私側の考えです。滞在を延長する際には、夫と子供が揃って私に「滞在を延ばしてもいいか。」と聞いてくれました。聞いてはくれますけれど、本人達を目の前に「疲れてきているので延長はやめて帰って欲しい。」とは言えません。言えないし、言わないです。この場面で優先されるべきは、「私の疲れや居心地の良し悪しよりも親子関係」と思うので。今までも、ずっとそうしてきたし、これからもそうしていくと思います。けれど、答えがわかっていても聞いてくれる事で、その際に私の希望も多少伝えることができ、「一緒に心地良く過ごすには、お互いに協力し合おうね。」と確認することは出来ます。多分、夫も、私のいないところで「萌の負担にならないように。」と子供達に話をしてくれていると思います。

今回の滞在中には、私が睡眠不足になるという問題がおき、ストレスの溜まった私が夫に不満を爆発させるという出来事がありました。「慣れない仕事で疲れるので、帰宅後少し横になりたい。」「仕事で朝が早いので、平日の夜は10時には寝たい。」と事前に伝えてあったのですが、本人達は静かに動いているつもりでも人が動くと音がしますし、扉を開け閉めする度に目が覚めます。大きな笑い声が響くと目が覚めますし、テレビの音が大きいと大きな音のする場面で目が覚めます。私は睡眠不足と疲れでイライラし易くなり、イライラする事で余計に眠れなくなりました。

私が爆発した後は、もう1度皆で話し合い「仕事から帰宅後に休みたいと言ったら、子供達2人共が2階にいるか1階にいるかにして欲しい(それぞれの階で動いたり音楽を聴かれるとどちらの階でも眠れない)、そうすれば私が別の階へ行くから。」「夜の10時以降は寝室のある2階へは、寝に行く以外では上がらないで欲しい。」とお願いし、子供達も「ストレスになっていると思わなくて。」とその後は協力してくれました。

いろんな事がありますが、継母である私も勿論気を遣いますが、長期滞在は、夫も子供達も協力的であってくれるから成り立つのだと思います。最近はもう、お互いにリラックスして過ごせるようにもなってきましたが、やはりパッチワークファミリーはバランスが繊細なので、普段は一緒に暮らしてはいない私達は、たまに暮らす環境になるとお互いの気遣いの元で皆が過ごしやすい空間となるように、常に模索しています。

息子くんは今、17歳。もうすぐ娘ちゃんのように自分のことで忙しくなって、滞在は短くなっていくのだろうと思います。普段は離れて暮らす、父と息子。長期滞在で、少しは「特別ではない日常の思い出の時間」をとれていたらいいなと思います。

…と書いていたら、夫が帰宅後のふっとした拍子に息子を思い出し、涙をポロポロと流してしまいました。再婚初期はまだ子供達も小さく、夫も子供達と離れて暮らす事に慣れておらず(私との再婚前は、元嫁と子供達と同じ建物内で別れて住んでおり、毎日子供達に会えました)、涙を流してしまうのは毎回で、その姿を見るとこちらまで胸が締め付けられて「子供達の滞在は大変だけど父と子の為だ、頑張ろう。」と思っていました。夫が涙まで流すのは久しぶりです。

子供達が大きくなった今でも、夫も、勿論子供達も、やはりふとした拍子に胸を痛めているのだろうな…と思います。そして私の胸も痛い、色んな意味で。夫を想い、その子供達を想っても胸が痛いけれど、同時に自身の不妊も再認識させられて痛い痛い。

私達は、それぞれがそれぞれの痛みと共に、でもこの状況が変わる訳ではないのでこの状況の中でも楽しめる方法を、幸せだと感じられる事を模索して過ごしているのです。『痛みがあるから=(イコール)不幸』ではない。

私達は一緒に笑い合って支え合って、でも愚痴も不満もあって。私は「人生ってそういうものでしょ?!」って、生きてます。

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↑息子くんを駅へ見送った際の、ロックダウン中の街の様子。


2021年1月24日


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北川 萌子
ありがとうございます。励みになります。 頑張って更新しますね。夫と美味しいものを食べたいな。