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【歴史雑記】新元号「令和」について④

 歴史雑記009
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 令和最初の歴史雑記である。
 今回は「令和」の出典となる梅花の宴序を書いた大伴旅人を輩出した氏族・大伴氏について書く。長くなったので前編である。
 大伴氏は5世紀から10世紀にかけて国政に関与した、古く、そして格の高い氏族である(それゆえに藤原氏にとっては目の上の瘤であった)。
 元号そのものとはあまり関係がないが、『万葉集』という書物について考えるうえで、編者である旅人・家持父子をどのように位置付けるかは重要である。
 新元号発表後、「大伴氏は軍事の家系で〜」というような惑説が流れたりもしたが、この点についても少々疑義を呈しておきたい。
 そんなわけで、今回は伝承の時代から、壬申の乱までを概観してみたい。旅人以降は次回となる。それでは始めよう。

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