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世の中は古文漢文ブームであることについて

 歴史雑記166
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はじめに

 古文漢文不要論は、X(旧Twitter)に代表されるSNSでもときおり話題になる。
 だいたいは、それなりの社会的地位にある人(政治家など)がそういうことを言い、半分くらいは炎上し、とはいえそこそこ賛同者も集まる……というような感じになることが多い。
 意見のすれ違いというか、世界観の違いは容易に埋まるものではないので、「やっぱり、世の中には古文漢文が不要だと考える人もいるのだな……」と思うくらいなのだが、それはそれとして、本を読む習慣のある人たちの間では、この数年確実に「漢文ブーム」とでもいうべきものが訪れており、古文についてもその兆しがある。
 今日はそのあたりに触れつつ、ついでに「古文漢文不要論」が主流にならないであろうことについても述べておきたい。

漢文本、実は売れている

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