遅刻したのは道案内をしたから。
昨日のこと。
ハローワークに行く道中、私は新宿駅で道案内をした。大きめの横断歩道を渡ろうと信号待ちをしていたところ、年配の女性に声を掛けられて。女性は「とある老舗の百貨店に行きたい」とのことだった。
その百貨店は、名前を聞いたことある程度で、それがどこにあるかは分からなかった。そのためその女性に「調べてもいいですか」と断ってから、私はいそいそとスマホを取り出して、Googleマップで検索をかけた。
すると、私達のいる方角とは真逆に位置していることが分かったので、「ここの大通りをまーっ直ぐ行ってもらって、そうしたら交差点があるので、そこを右に曲がっていただいて…」と大まかな説明をさせてもらった。「すみませんねえ、ありがとうございます」と言って別れた、人が良さそうなその女性。無事に行けたかなあ。
結論から言うと、その道案内のために、ハロワにつくのが5分遅れた。れっきとした遅刻。正直昨日は駅に着くのがぎりぎりで、私は包み隠さずに言えば、急いでいた。
だけどそれ以上に、目の前で困っている人を放っておけるほど、利己的ではいられなかった。私はあの瞬間、自分の遅刻よりも、道案内を優先することを選んだ。
5分遅れで入室し、ハロワの職員さんには開口一番、遅刻したことを詫びた。その後で、理由を述べさせていただいた。「そうだったんですね、大丈夫ですよ~」と言ってくださったので、一先ずほっとした。(この職員さんだったらちゃんと話を聞いていただけそうだ)と言う信頼感があったから、私も話せたと思う。
新宿駅。道行く人は、平日とは言え昨日も多く、私が信号が青になるのをまっていたところ、私以外にも、当たり前だが、人はいっぱいいた。でもその中でその女性は、他でもない私に、声を掛けてきた。
私には昔から、こういうところがある。
駅で道案内を頼まれたり、観光地では海外からの方が、私に英語で、写真を撮って欲しいと仰ったり。先日も、たまたま私が平日に、地元の公園を散歩していた時、アジア系出身であろう国の方から、カタコトの日本語で、記念撮影をして欲しいと頼まれた。
うん。そういうことが私には多いんだよな。
私の母親にも似たところがあって、母親に聞いたら「(いい意味で)話しかけやすそうな雰囲気醸し出しているんじゃない?」と返ってきた。通ずるものが、あるんだろうか。
ものは解釈のしようと私は思っているので、そう思うことにしている。優しそうとか穏やかだよねとか、周囲からよく言われることが多い私。
実はまんざらでもなかったりする…笑
とは言え、調子に乗るわけではない。
私にはかなり用心深いところもあるから、簡単に見ず知らずの大人の話には乗らないし、変な騙し?詐欺?とかにも、まだ遭ったことは無い。それはちょっとした自慢。
私は意外と、情報の真偽を見極める力があるんだよってね。
途中で話が逸れたけれど、つまりは「情けは人の為ならず。」
人のためにすることは、巡り巡って自分の為になる…って、炭治郎と時透くんも劇中で言っていたし。
そういうことにしておこう!
読んでくださってありがとうございます。