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愛されてきたのに、死にたいなんて思ってごめんなさい。
愛されてきた。
これが愛なんだろう、大人になった今そう思えるくらいに、私は親から愛されてきた。
金銭面で困った事はない。
日々報道されるような惨たらしい出来事に遭遇した事も、ない。
小3のいじめで同級生から「自殺ごっこ」と称して自殺を強要させられた時があった。母親は私を第一に守ってくれた。
いじめによって私は人間不信になったし、心は確実にボロボロになったけれど、守ってくれたことによって、最悪の事態は避けられたと思う。
これが愛じゃないなら一体何をそう呼ぶんだろうと思うし、それについては未だに感謝しかない。
まあ高校生の時、母親と、学校行く行かないの押し問答で若干、揉めた。朝分かりやすく掛け布団の取り合いをしたのが、今となっては懐かしいとすら思う笑
父親とは今でこそ笑い合える関係性だけど、実は十数年に渡る、葛藤があった。
そのほんの一部だけ話せば、私が幼少期、父親の酒癖が悪かったことにより、父母の諍いが絶えず起こった。
今思えば諍いではなかったと思うけれど、幼少期の頃から繊細さを持ち合わせていた私には刺激が強すぎて、ただただ怯えるしかなかった。
また私が中高の頃、父親が今でいうカスハラ騒ぎを起こし、警察沙汰一歩手前の事態に陥った。
母親が平身低頭で謝って何とか逮捕に至らず済んだけれど、正直捕まるんじゃないか、ととても怖かった。(父親の名誉のために弁明するが、今は一切そんな事はない)
私はそこから数年間、本気で「父母が離婚するんじゃないか」と思い、もしそうなったらどちらについて行くべきなのか、を足りない頭で大真面目に考えていたことを綴っておこうと思う。
そのような事から、父親とのいい思い出が一切なかった。それでも、数年前にようやく和解することが出来た。互いに建設的な対話を重ねようと努めたのが最大の理由だと思う。
弟とはここまで、特に不仲な時期もなく、互いにいい関係性を保ち続けることが出来ていると思う。
心配しないで欲しい。今の父母は、時折、娘の前で痛いほどのラブラブを見せつけてくる。ああこの人達なら大丈夫だ、と明確に思えるまでには、私も回復したのかな。
もう、心配させないでよね(私が勝手に心配しただけかもだけど)笑。
父母についてこう書けるようになるまで、十数年かかった。
それでも、私はこの人達が父母でよかったと、心からそう思っているんだと思う。
なのに時折、どうしようもないくらい、全てがどうでもよくなる。
死なないし、死ぬ勇気は今のところ、そして多分これからもないけれど、「死にたい」と明確に思うことがある。
その度に、私はこんなに愛されているのに、恵まれているのに、死にたいなんて思ってごめんなさい。
そうやって、どこの誰に謝っているのか自分でもよく分からない謝罪をしだす。
でもそれも、ずっとじゃないことを私は、知っている。
ああ、今の私はそう思っているんだな、と思う。一旦、俯瞰してみる。
そう、「今は今」だから、ずっとじゃないから。だからきっと、私は大丈夫。