「読書感想文? ああ、あの雑魚ね」と言えるようになる書き方のコツ〜その4〜
4自分に酔って書く
さて、作品に対して《変だな》と思ったら
ツッコミを入れちゃえ、とお伝えしました。
しかし、後藤さんのようなしゃべり口調で書いてしまうと
怒られてしまいます。
この辺はやはり、ちょっと文学っぽく書かなくてはいけないんですね。
しかし、文学っぽく書けと言われても困ってしまいますよね。
課題図書などを読んで素直な気持ちが芽生え、
ツッコミたいからといって
じゃあどう表現すれば良いのか。
これが難しい。
そこでアドバイス。
自分を、超絶有名な作家だと思い込んでください。
そして、ナルシストになってください。
イタイ発言で人びとを救うノンスタイル井上
村上春樹さんっていますよね。
世界で一番知られている日本人作家です。
彼の文章って、とってもナルシストなんですよ。
それでいてとっても格好いい。
たとえば、ある物語で主人公が友人を裏切ってしまうとする。
それを読んだあなたは主人公に怒りを覚えたとします。
Twitterに書くように
「いや、主人公ありえん。人間として終っている」
と素直な気持ちが浮かびます。
この気持ちを、ナルシストになって表現してみるんです。
「虫ずが走った。仮にも主人公でありながら、なんという愚かさ…。しかし、総じて人間にはそういった浅はかさがあるのかもしれない…」
ナルシストさを入れると、こんな感じになる。
普段のあなたからすると
こんな文章を書くのをちょっと「恥ずかしい」なんて思うかも知れません。
しかしなり切ってください。ナルシストに。
難しそうな言葉を羅列するだけで良いのです。
言葉が浮かばないなら、
「腹が立つ 類語」
と検索してみましょう。
死ぬほど「腹が立つ」についての格好いい表現が出てきます。
つまり、《あなたの素直な気持ち》を《ナルシスト》でデコるんです。
「ありえん」
も
「信じ難い」
と代えれば、意味は全く同じなのに、超格好良くないですか?
作家なんてものは、みんなナルシストなんですよ。
《読書感想文》を書くときは、作家になりきる。ナルシストになりきる。
これが重要です。
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