400字以内で紹介する、泡坂妻夫『しあわせの書 迷探偵ヨギガンジーの心霊術』
寄席の演者の持ち時間は、1人15~20分くらい。だから講釈師の方は途中の良い所で噺を切って、高座を降りることがある。文章の教科書にも、何かルールを設けて書くことが大切だと載っていた。そこで今回は400字以内で書いてみたい。
『しあわせの書』はインチキ妖術師のヨギ・ガンジー先生とその弟子たちが、超常現象のトリックを解明する推理小説シリーズの2作目。平たく言えば、ガリレオのマジックバージョン。
一行は惟霊講会という宗教団体の信者失踪事件を追ううち、成り行きでその施設に潜入することに。なんと中盤で失踪事件はあっさり解明されてしまうが、ストーリーは2代目教祖の後継者を決めるための断食競争へシフト。
ラストのどんでん返しで物語は解決するものの、最後に作者が文庫本に仕掛けた驚愕の企みが明かされるわけですが……、なんとなんと、文字数がいっぱいいっぱい!詳しくは『しあわせの書』をお読みください。
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