ボクは怪獣だ~い

先日、大阪へプチ旅行してきました。
大学時代、大阪に5年ほど住んでいたことがあり、懐かしかったです。
しかし大阪城には今回初めて行きました。
なぜ住んでいたときに一度も行かなかったのか。
半分引きこもりだったからです。
わざわざ大阪の大学へ進んだのに、そこで引きこもりとは……
自分でも不思議です。

さて、この大阪城、歴史的にはもちろん特撮ファンにも印象深いんです。
東京タワーと同じくらい、怪獣に壊されてるんじゃないでしょうか。
ゴジラとアンギラスや、ゴモラなどが、その筋ではメジャーですね。
しかし僕が今回語りたい怪獣は、バルゴン。
『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』に登場します。
この作品は、ガメラシリーズ2作目にして初のカラー映画。
そのためか、色を強く意識した演出が盛りこまれていると感じます。
――ガメラが吐く赤い火炎放射、回転ジェット噴射の青い炎。
――バルゴンの背中から飛び出す虹色の破壊光線。
――そしてバルゴンの冷凍液で白く凍った大阪城。
文字に起こすと、目が疲れそうですが、画面では不思議と調和しています。
これが本当に美しい。
ご興味ありましたら、調べてみてください。
ああ、バルゴンになって、日本各地の名所を凍らせたい。

このように僕は怪獣が好きなのですが、なぜかは自分でもわからない。
破壊衝動を、怪獣の破壊描写で代替的に発散しているのかもしれません。
子供のころは、特にそうでした。
落ち着きがなく、なにをやっても上手くいかず、罵倒される日々。
しかし良い子であることを強制され、暴れることもできず、抑圧される心。
そんな世界を壊してくれるのが、怪獣だったように思います。
彼らの存在がなければ、僕の心が壊れていたでしょう。
ありがとう、怪獣たち。我が心の友よ。

ここで懺悔させてください。
僕は、怪獣と戦うウルトラマンを崇めてもいます。
特に初代ウルトラマンは、神だとさえ思っています。
(ウルトラマン自身は「決して神ではない」と否定していますが)
怪獣を愛しておきながら、その敵であるウルトラマンをも愛する。
これは不倫のようなものです。
決して許されることではありません。
……おっと!
今、この話題をイジると炎上しそうなので、ここまでにしておきます。
なので文春オンラインさん、私のところへは取材にこないでくださいね。
くるわけねーか! こんな日記に!

最後に余談ですが、この日記のタイトルには元ネタがあります。
ウルトラマン80第39話『ボクは怪獣だ~い』です。
この作品、特に終盤は、妙にユルい珍妙なサブタイトルが多い。
それがなんかクセになるんですよ。
『ヘンテコリンな魚を釣ったぞ!』
『怖れていたバルタン星人の動物園作戦』
『君はゼロ戦怪鳥を見たくないかい?』
『さすが!観音さまは強かった!』
『あっ!キリンも象も氷になった!!(※最終回)』
などがお気に入りです。