40歳にして初めて
先月、40歳になった。
今まで、私が出かける時は、いつも付添いで
誰かがいた。私の場合、それは母だったが、
今月彼女が足首を痛めてしまい、全く無理なわけ
ではないが、現在も出歩くのがまだ難しい状態だ。
今までだったら、私も家にいたり、出かけても
近場の図書館で終わりだったと思う。でも、
今月はどうしても観たい映画と美術展があった。
だから、ひとりで行く事にした。
1週間前は、映画館。
今日は、美術館。
美術館では、絵を鑑賞した後、美術館内に
あったカフェに入って、ひと休みした。
40歳にして、初めての経験。大きな飛躍だ。
美術館は一度も行った事のない場所だったから、
尚更だ。
一般の人にとっては、それが何?という感じだと
思う。1人で出かけて、映画を観て、カフェでお茶
なんて、当たり前でしょ、みたいな。
その当たり前が、ASDにとっては当たり前では
ない。当たり前ではないから、それが出来た時、
お赤飯やケーキでお祝いするくらい、大きな
出来事になる。
働いていた3年前、私は自転車で駅に行く事さえ
難しかった。その後、付添いがあれば、自転車で
駅に行けるようになり、今年、私は1人で自転車
に乗り駅まで行って、駐輪場に自転車をとめる事
が出来る様になった。そして今、私は電車に乗り、
こじんまりとしたお店なら1人で入り、注文して、
ケーキを食べられる様になったのだ。
私はひとりっ子で、両親も高齢だ。友人もいない。
誰かといつも一緒に行動するのもよいけれど、
1人で出来る事をもっと増やしたいと思っている。
そうでないと、いつも誰かがいなければ、何も
出来なくなる。困るのは自分だ。
自分で行動しないと。自分の人生なんだから。
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