見出し画像

10月16日━華麗なる変身━

家族に「夕食は何食べたい?」と聞くと、たいてい「なんか」と言われる。

なんかと言われても困ってしまう。
苦し紛れに、スーパーに「なんか」という献立セットが売っていたらいいなと思ってしまう。


嫌いな家事ランキングを見ると「献立を考える」はたいてい上位に入っている。

365日、1日3食考えるとなると、1095食分考えることになる。

重なったらいけない、と言うルールはない。だが、頻繁に同じメニューだと家族からクレームがくるかもしれない。栄養バランスも考える。

離乳食の子どもがいたり、食事制限やアレルギーなどあると、さらにアイデアを捻り出すことになるだろう。


曜日ごとに決める方法や、献立くじや献立ルーレットを作ったことがあったが、飽きてしまったり、数に限度があることや組み合わせがうまくいかないことがあって、フェードアウトした。


それでもなんとか献立が決まって、いざスーパーに行ったのに、食材が売り切れということもある。そうなると急遽変更。
頭の中で冷蔵庫の扉を開けて、必要なものを洗い出して、予算に合うメニューを考え出す。


もし、「なんか」と言う名前の献立食材セットがあったなら、献立や買い物で迷うこともなく、支払い金額の計算も必要ない。

スーパー側も、賞味期限が近いものでセット売りにすれば、フードロス対策になるのではないか。

もうすでに私の知らないところで、取り組んでいるスーパーもあるかもしれない。

近所の店でなんかセットを売ってくれたら、家族の「なんか食べたい」も怖くなくなるだろう。

フードロスといえば、我が家で昨日作ったもやし炒めが、大量だったせいか、イマイチだったせいか、半分ほど残っていたので、春巻きにした。

揚げたてはパリパリでおいしい。

春巻の皮に巻かれたもやし炒めは、とても残ったおかずとは思えない勢いで、みんなの胃袋に消えていった。


リメイクレシピは、時おり作る。

作りすぎたハンバーグを、つぶす。つぶす。つぶす。

それをケチャップと砂糖、塩少々、コンソメで味付けして火にかけてミートソースに。

朝はミートソースパスタに、昼は、ミートソースと水気を切った豆腐とパン粉とミックスして、(パン粉が豆腐に残っている水分を吸ってくれる)チーズを乗せてトースターで焼けばヘルシーグラタンに。

他にも、

肉じゃがをコロッケに。

ミネストローネをカレーに。

唐揚げを酢豚に。


案外、変身した方が人気が上がったりするものだな、と思う。



いいなと思ったら応援しよう!

河村 恵
よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは創作活動に使わせていただきます。