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本の紹介

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読んだ本の中からおすすめの本を紹介していきます。
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記事一覧

本の紹介「口に関するアンケート」

強気な本だな、と思ったのが第一印象。 このサイズ。 この表紙。 最後のアンケート。 どれをとっても、今までみたことない。 話としては最初はいたって、よくある話だった。 背筋氏の他の著書でもあるように、何人かの視点から一つの事象が炙り出されていく構成も同じ。 読み進めるうちに、 「あれ?」 「え?」 と何度かページを戻って見返し、 目に浮かぶのは、グロテスクなまでの不気味なシーン。 これ以上はネタバレになってしまうので書けないが、見たことある人はわかると

本の紹介「直観脳」

本日紹介する本は 「直観脳」岩立康男・著(朝日新書)2024年3月発行 ”集中してはいけない!” ってなかなか聞かないですよね。 ”もっと集中しなさい!”ならよく聞いたり、言ったりしますが。 一見、矛盾するようなメッセージですが本書を読んで脳の仕組みを知れば、納得です。 世界的な偉人や一流といわれてきた人々が、知ってか知らずか実践してきたあの行動や、あの行動も脳科学的に良いことだったことがわかります。 直観が生まれるメカニズムや、直観を得やすくするための方法が、

「副作用あります!?人生おたすけ処方本」(三宅香帆・著)

個人的に三宅さん特集をしていて、三宅さんの本を連続で読んでいます。 どの三宅さんかって? 以前紹介したベストセラー「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(集英社新書)の著者の三宅香帆さんです。 今回は「人生おたすけ処方本」を読みました。 この本を読んでいたら、なぜ人は本を読むのかがじわじわとわかってきたような気がするんです。 本を読むって、忙しく働く人にとっては、時間の無駄に思えるかもしれません。 ビジネス書や自己啓発本なら読むよ、という人も多い時代なのかもしれません。

12月の読了本

今月、読了した本(9冊)を記録しておきます。 「読んだふりしたけどぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法」  三宅香帆・著 笠間書院 ➡️名作ってどこがいいのか分からないまま読み終わっちゃったということありませんか?「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の著者が名作の読み解き方を語りかけてくれます。 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」 三宅香帆・著 集英社新書 ➡️発売1週間で累計発行部数10万部を突破!現代において本が読めなくなっている人が多いこと

本の紹介「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

今日はこちらの本を紹介したいと思います。 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」三宅香帆著 集英社新書 ⇧ Amazonのサイトへは、こちらをクリックしてください。 本書について 書店でも多くの方が目にしていると思いますが、本書は発売1週間で累計発行部数10万部突破、2024年11月現在20万部越えのベストセラーです! 著者について 著者は書評家の三宅香帆さん。 子どもの頃から読書好きとあって、本書においてもその読書量に脱帽してしまいます。 現在、さまざまなイベ

目がよくなりたい!

実は私、かなりの近視です。最近、PCに向かう時間が増えたので視力低下が気になり、視力回復に取り組んでみたいと思います。そこで、 「1日1回!大人と子どもの目がよくなるすごいクイズ」若桜木虔(青春出版) この本をまじめに実践して視力を良くしたいと思い、記録をつけていきます。 あくまでも個人の結果ですが、視力回復したい方の参考になればと考えております。 計測結果11月7日(1日目) 11月8日(2日目) 11月9日(3日目) 11月10日(4日目) 11月11日(5日目

おすすめの本紹介「幸せな家族 そしてその頃はやった唄」

今回、紹介する本はこちらです。⬇️ あらすじ  父は著名な写真家、優しい母、美しい姉、短気で威張ってばかりいる兄、そして、あきっぽいぼくの5人家族。これが中道家だ。  保険会社のテレビCM“幸せな家族”のモデルとして中道家が選ばれた。  撮影がなかなか始まらない中、父の変死体が発見される。そして、”幸せな家族”だったはずの中道家は、《あの頃はやった唄》の歌詞にあわせたかのように次々と亡くなっていく。 作者について  作者である鈴木悦夫(1944年生まれ〜2003年没)

本の紹介「生きのびるための事務」

「生きのびるための事務」 坂口恭平・原作/道草晴子・漫画   マガジンハウス 2024年5月 本屋で平積みされていて、ずっと気になっていた。 ページを開くと、マンガ形式で書かれている。 私はマンガをほとんど読んだことがないので、買いしぶっていた。 が、結果から先に言うと買って良かった。 坂口さんが、やりたいことだけをして生きて行く暮らしをどうやって実現したかを振り返りながら紹介するストーリーとなっている。 そこで大切なキャラクター・ジムくん。このジムくんが<事務>を

本の紹介「書く仕事がしたい」

「書く仕事がしたい」(佐藤友美・著 cccメディアハウス 2021年)  この本の紹介をするにあたり、まず表紙を見ていただきたい。  注意していただきたいのは表紙にも書かれている通り、  書く仕事(主にライター)をして生きていく上での文章力以外のスキルについて、惜しみなく書かれています。   例えば、disコメントに適切な向き合い方を数パターン決めておき心を守る考え方は、ライターでなくとも個人が発信できる現代にはとても参考になります。   また、どうやって相場感を身に

本の紹介「夏と花火と私の死体」乙一・作

 この話の斬新さはなんと言っても視点だろう。死んだ五月の視点で描かれている。  再読だった。初めて読んだのは20数年前だが、「乙一はうまい」と思ったことは、はっきりと覚えていた。今読んでも、変わらない。  最初は、書く技を盗もうと繰り返しながらじっくりと読んでいたが、話が進むにつれて、そうもしていられなくなった。早く読みたい、先が知りたいとだんだん駆け足になり、一気に読んでしまった。  読んでいて、死体が見つかりそうになるたびにドキンとした。  夢を見ているときに、今

本の紹介「考えるナメクジ━人間をしのぐ脅威の脳機能」

「考えるナメクジ━人間をしのぐ脅威の脳機能」松尾亮太・著  2020年5月 さくら舎 正直、ナメクジに興味はなかった。 だが、本が読んでほしがっていたから手にとった。 私は友人が多い方ではない。そのせいか、自分と相性が合う人が直感でわかる時がある。 この本もその直感と似たようなものを感じた。 積読になると思ったが、読み始めたら、とまらなくなった。 ナメクジは頭から卵を産む 呼吸と肛門が共用されている 脳の中心に食道が通っている など、斬新すぎる体のつくりをしているという。