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1回目:漫画や映画を一旦忘れて

現代社会で古代の武術を習うことは、いかにロマンチックなことだろう。

だって、どう考えても、文明の進んでいる現代人より上回るものが古代人が持っているのは、理系男子にとっては、ありえないことである。しかし、そうとは言い切れないんじゃないと思っている文系人も少なくないから、「実はアトランティスは超先進文明だ」とか、「ピラミッドはほかの銀河へジャンプできるゲート」とか、小説家や漫画家が倍出する文系人が自身が長けた想像力に日々力を入れている。そして、日本では大衆文化として「拳児」という漫画が誕生し、中国では金庸をはじめ、武侠小説が流行りだした。それは、やがてBruce Leeというカンフースターがハリウッドという無敵な文化戦艦大和に乗って、一世を風靡した。

おかげさまで、現代社会でも、古代の武術を習う人は、なかなか後を立たない。これは、文系人がプロモーションや、セールスマンに向いていることを証明し、その優位は、理系人としては否めることができない。もしビジネスを起こすのなら、妄想の共鳴(トキメキ)を呼び寄せられる文系人を宣伝部長として雇おう。しかし、理系人として一瞬の胸の空騒ぎの後、自分はほんとに優れているものを習うために時間を費やしているの?と必ず自問自答しなければならない。

経済的に言うと、これはROI(Return On Investment)すなわち投資利益率のことだ。このぐらいの時間をかけて、どのくらいの効果があるのか。寿命が無限な仙人にとっては、とくに考えなくてもいい課題だが、寿命に限りある者であれば、これは時間の投資なので、一度考えたほうがいいだろう。

では、実際、古代の武術、特に、古代中国から伝承された武術は、優れたもので習う価値のあるものなの?本業はただのプログラマーの理系人としての私は、興味本位で「研究」を「重ねて」(暇つぶしで)、やっと自分の納得できる結論に結びつけた。もしあなたもその結論に興味があれば、続きをぜひ読んでください。

本業は武道家でもなんでもないので、武術で飯を食っているわけでもないから、笑いながらご一読いただければ幸いです。

PS:文系人を多少揶揄したが、特に悪意がないと理解してほしい。笑。


Photo credit: iGamersBox on VisualHunt / CC BY-NC-SA

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