借金の怖さを教えてくれたあのマンガ
借金に関するマンガといえば青木雄二の『ナニワ金融道』を挙げる人が多いと思います。強烈なインパクトのある作品で、連帯保証人の怖さなどはこの作品で学んだ人も多いのではないでしょうか。
連帯保証人になってはいけません!
さて、話を元に戻します。
実は、最初に借金の怖ろしさを私に教えてくれたマンガは『ドラえもん』でした。そう、あの藤子・F・不二雄の子供向けの名作マンガです。
タイトルは「してない貯金を使う法」。単行本4巻に収録されています。
こんなストーリーです(以下ネタバレ)。
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のび太のおじさんがのび太のパパに高級ゴルフクラブや自動車を見せびらかしに来ます。どうやら分割払いで購入したらしい。
モノを先に手に入れて楽しみながらお金を払うのが現代人の生き方、というようなことを言っておじさんは去っていきます。
それに影響を受けたのび太は欲しいプラモデルを買うため、パパの肩たたきを毎日続けてお駄賃をもらうことにし、未来の世界に行き自分が貯めたお金を先取りします。
未来ののび太からは何度も忠告をされるものの、のび太はまったく耳を貸しません。
のび太はプラモデルを買いますが、組み立てるのが難しくて結局めちゃめちゃに壊してしまいます。
のび太は肩たたきを止めようとしますがパパに怒られ仕方なく続けます。
そこにのび太のおじさんが現れます。生活が苦しいためお金を貸してほしいとのび太のパパに頼み込むのです。現代人の生き方は楽じゃない、というオチがついて終わります。
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借金でモノを買う怖さ(=返済はどんなに自分の状況が苦しくても続いていく)、そして、モノを手に入れたときの満足感というのが不確かなものであり、借金の厳しさに見合わないものだということをこの話から感じました。
ドラえもんには他にも「フエール銀行」のようなお金にまつわる話があります。大人になった今読み返してもけっこう面白いのでおすすめです。