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#3-1 【読書感想文】 アストロボールを読んで...(球団編)

はじめに

陋習(ろうしゅう)と申します。拙い文章ですが、読んでいただけると幸いです。可能な限り、心のままに、素直に記すことを目標にしますが、人間ですので見栄を張ったり、誇張したりするかもしれません。それも良しなのかもしれません。一般常識を鑑みるとともにご覧の皆様に配慮しながらも自身の思いを述べようと思います。
今回のアストロボールですが、分量が多く、その分感想も多いので各トピック毎でnoteを分けていこうかなと思っています。

アストロボールとは

2020年に株式会社KADOKAWAから発売された野球ノンフィクションです。KADOKAWAによると以下のような説明がなされていました。

成長志向やひたむきさ、チームの和やリーダシップといった、数値化になじまない「ソフトな情報」を駆使したスカウティング・チームビルディングがアストロズを変えた。
弱小球団が初の世界一を成し遂げるまでの軌跡。

KADOKAWA

アストロボールを読んだ感想

まず読み終わった後の感情だけを表すと、超超超超超超超超面白かった!
という感じです。MLBが好きな私にぴったりな本でした。
この本で扱うメインテーマは「アストロズ」と「データ活用のメリットと
デメリット」「直感」の3つだなと感じました。

読む前はアストロズに対してあまり良い印象を持っていませんでした。サイン盗み事件以降、不正により勝ちを得ていたチームを応援する気持ちは全くありませんでした。

そもそもSeattle Mariners ファンの私にとっては同地区のアストロズを応援する気などそもそもなく、昨年ポストシーズンのSEA vs HOUの結果を踏まえるとトラウマですらあるのですが…
昨年のポストシーズン第3戦の映像も添付しておきますので、ご興味ある方は是非。


その一方で、なぜアストロズが常勝軍団としてAL西地区のトップの座に居座り続けているのかという興味は常にありました。そのため、この本を読んでみたという経緯です。

アストロズについて

この本を読む前は上述のように良い印象はありませんでした。
ただし、この本を読んでからはなぜアストロズが今日のように強者となったのか、納得させられるような内容でした。

  1. 優勝に向けた緻密な計画

  2. 確実な計画の履行

  3. 各ターニングポイントでの意思決定

アストロズの優勝には上記3つの要因が大きかったのではないか(野球に限らず全ての成功事例に当てはまる要因ではあるが)と思います。特に感心したのは2であり、本作のほぼ主人公的ポジションの当時アストロズのGM(ゼネラルマネージャー)のジェフ・ルーノウと彼を支えるスタッフ達、そしてアストロズオーナーのジム・クレインのチームワークが非常に機能していたと感じました。

時に、オーナーとGMの目的(目標)が異なる場合があります。本来であれば同じ方向を向くべき両者ですが、時間軸の違いやそもそものチームに対する認識の相違からGMが進めたい補強策をオーナーに了承されず断念することがあります。(ちなみにマリナーズの場合、オーナーが資金の投入を渋っているという話がファンの間では有名です)

しかし、アストロズの場合、単一年度の優勝を目指すのではなく中長期的に優勝できるチーム作りを目標とし、そのためにファンを騙すような人気選手やベテラン選手との契約は一切行わないことを決め、オーナーとGMはそれを3年間にわたって実行し続けました。その結果、3年間連続で100敗以上というファンにとっては心が痛いような状態となります。

ただし、その間も計画を忠実に履行し続け、チーム改革(組織人事や独自のスカウティングによるドラフト指名など)を行い続けます。その結果、獲得した若手選手の活躍や途中獲得した実績のある選手達の活躍により、2017年にワールドシリーズ優勝を成し遂げます。

優勝には2017年にトレードで獲得したバーランダーが欠かせません。
2017年前半終盤に徐々に調子を落とすチーム状況やヒューストンを襲ったハリケーンとチーム内外で危機的状況を陥った中でGMのルーノウは、トレードで当時デトロイト・タイガースのエースのジャスティン・バーランダーを獲得するのですが、その時の話は特に面白いです。下記の2つの動画は2017年にトレードされた当時を振り返っている様子です。1つ目の方が詳細にトレード当日の様子を語ってくれています。ダラス・カイケル投手の呼びかけが非常に大きく影響したことが伺えます。

つい先日まで2023年シーズンのトレードデッドラインだったので同様の話があるんだろうなとついつい想像しながら読み進めました。(ちなみにバーランダーは2022年オフにニューヨーク・メッツと2年8600万ドルで契約していましたが、今年のトレードデッドラインでアストロズに復帰しています)
トレード拒否条項があったバーランダーがなぜアストロズへの移籍を決断したのか、特に当時婚約者だったケイト・アプトンが決断するにあたりバーランダーにかけた言葉が秀逸でした。

終わりに

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今回のアストロボール(球団編)ですが、次回は各選手について感想を述べていこうと思います。

最後に、名前の陋習ですが、意味としては悪い習慣のことを指します。
なぜ、そんな名前にしたのかって?それは私の陋習が続けないことだからです。すぐ飽きてしまう私への戒めなんですね。ある意味、日記として書き続けられるように願います。

また、次のnoteでお会いしましょう。

陋習

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