#1 【読書感想文】 Love Letterを読んで...
はじめに
陋習(ろうしゅう)と申します。拙い文章ですが、読んでいただけると幸いです。可能な限り、心のままに、素直に記すことを目標にしますが、人間ですので見栄を張ったり、誇張したりするかもしれません。それも良しなのかもしれません。一般常識を鑑みるとともにご覧の皆様に配慮しながらも自身の思いを述べようと思います。
Love Letterとは
幻冬舎が2005年に発売した小説です。石田衣良や三浦をしん、島村洋子など人気作家による恋愛短編集となっています。幻冬舎のHPによると「今、最も輝きを放つ11人の作家が、それぞれの「ラブレター」に想いを込めて描く恋愛小説アンソロジー」だそうです。
Love Letterを読んだ感想
本作の中で最も気に入った作品は、石田衣良の「ありがとう」です。
私個人の好みとして、会話形式な小説が好きで「」がない小説を読むのが苦手です。そもそも小説自体習慣的に読むような人ではないので短編小説を選ぶ傾向にあります。そのため、石田さんの書かれた文章は非常に読みやすく、受け入れやすい作品でした。
石田さんの「ありがとう」が気に入ったポイントは大きく2つ。
1つ目は、読み終わった後に生まれるなんとも言えない儚い感情。胸の中にジーンとくる感じと言えば伝わるでしょうか。水面に落ちる水滴みたく広がる悲しい気持ち。でもはっきりとした悲しさでもない。そんな感情にしてくれる作品でした。
2つ目は、彼女が主人公に宛てたLove letterです。彼女ができる限りの力を振り絞って書いた手紙。そして、それを受け取った主人公、そんな彼に感情移入しながら読む時間はとても良いものでした。また、題目である「ありがとう」の意味を教えてくれる、そんな手紙でした。
個人的にあまり好まなかったのは山崎マキコの「音のない海」です。扱っているトピックが(端的に言うと)壮絶な家庭環境で育った女性とDVだったので感情移入が難しく、うーんとなりながら読み進めました。私が読みたいのはこういうのじゃないんだよなーと。でも現実にはこういうことって起こり得るんだろうかと思ったり。
終わりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今回のLove Letterですが、他にも素晴らしい作品があるので興味がある方はぜひ読んでみてください。
最後に、名前の陋習ですが、意味としては悪い習慣のことを指します。
なぜ、そんな名前にしたのかって?それは私の陋習が続けないことだからです。すぐ飽きてしまう私への戒めなんですね。ある意味、日記として書き続けられるように願います。
また、次のnoteでお会いしましょう。
陋習