「わかる」のしくみ 「わかったつもり」からの脱却(新曜社:西林克彦 著) 読書感想文4
第4章 「わかったつもり」からの脱却
「わかったつもり」に関する実験として、ブランスフォードらの文を紹介している。
これを読んだ時に、違和感なく読めるだろうか。
ほとんどの人は「理解した」と思うだろう。
しかし、
「なぜ男はコートを脱いだのか?」
「なぜ窓をおろしたのか?」
と問われると、
「寒いといっているのに、なぜコートを脱いだのだろう」
などと矛盾に気づくとしている。
そう。
文をすらすら読めることと、正しく(文脈も含めて)理解することは全然違うということだ。
文は読める。
出てくる単語も知らないものはない。
でも理解できていない。
こういうことがあるということ自体、わかっているだろうか。
本人としては、違和感なく読めてしまう。
だからこそ、それ以上読み深めようとしないでしまう。
教師はそう陥りやすい箇所に事前に気づいておき、矛盾点に気づかせるための問い(発問)を準備しておかなければならない。
今回の、
「なぜ男はコートを脱いだのか?」
「なぜ窓をおろしたのか?」
のようなものだ。
ちなみに、この場合は、
「車が水に沈んだ状況について」
書かれているものということだった。
このように示唆されれば、本文の中の部分間につながりができて、
簡単に理解できるとのことだった。
昨日は出張だったので書けなかったが、今日は書けた。
可能な範囲で毎日少しずつ続けていこうk。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?