![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108742869/rectangle_large_type_2_9486e7c3a5195075611405e4d795408d.jpg?width=1200)
新卒4ヶ月で仕事を辞めた話し②
前回の続きです→
だんだん仕事にも慣れてきて
1人でも業務をこなせるようになっていきました。
先輩職員は相変わらずだったので
心は少しずつすり減っていましたが、
それにも慣れていきました。
そんな中で次は利用者との関係で
悩むことになります。
アルバイトの時は
軽度の知的障害を持った方と関わっていたので、
コミュニケーションはとれていました。
しかし配属先では重度の方が暮らしていたので、
意思疎通など難しいと感じることが多かったです。
ルーティーンを崩されるのが嫌な方や、
こだわりが強い方などいろんな方がいました。
そしてわたしはこだわりが強い方に
標的にされてしまったのです。
わたしが他の方の介助に入っている時に
後ろから来て腕をひっかいていくのです。
何度やめてくださいと伝えても聞いてもらえません。
時期的に半そでを着ていたこともあり、
わたしの腕にはその方がつけた
引っ掻き傷が絶えませんでした。
その頃から少しずつおかしくなります。
朝がすぐ来るのが嫌と言う理由で寝れなくなりました。
起きてから職場に着くまで
ずっと泣いているようになりました。
仕事中何度もトイレに行って泣いていました。
わたしは4階のアパートに住んでいたのですが、
毎晩ベランダに出て下をずっと眺めていました。
もうどうしたら良いか分かりませんでした。
それでも仕事は休まず行っていました。
そしてわたしが夜勤の日です。
夜勤明け、あと数時間で退勤というタイミングで
2人の利用者が喧嘩を始めます。
最初は口喧嘩だったので、
別の職員の方となだめていたのですが
だんだんヒートアップしていきました。
少し目を離した隙に1人の利用者の方が
しゃがんでいたもう1人の顔を蹴ったのです。
幸い目には当たりませんでしたが、
目頭から血が出ていました。
わたしは昔から暴力というものがダメで、
その時も何が起こったかすぐに理解できず
呆然と見ているだけになってしまいました。
蹴られた利用者の方もパニックを起こしてしまって
すごく騒ぎになりました。
その日の帰りはいつも以上に
泣きながら帰りました。
止められなかった後悔と
怖いことが次々と起こり得る環境に
恐ろしさを感じてしまいました。
もうダメかもしれないとその時思いました。
③へ進みます→