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生成AIゆらゆら術ː読むべき本をAIに選んでもらいました

こんにちは
このブログでは、生成AI、Excelやマクロ、所属している勉強会で得た知見から私が得た、少しの工夫で効果が得られるライフハック術を、実体験に即してご紹介しています。「もっと効率的に仕事がしたい」「小さな工夫で大きな変化を生みたい」と思っている方に、ぜひ読んでいただきたいです。

AI司書-メリットもデメリットもあります

順次説明しますが、AIによる判断や解説には不正確なものがあるな、ということが再確認できました。ただ、その点に留意し、効果的に使えばAIによる読書案内に生えるものが多いな、とも思っています。

実例ːAIに読む本を勧めてもらった

プロンプトの例

このようなプロンプトでAIに指示を行ってみました

## 役割分担
あなたは優秀な図書館司書です
## 指示事項
私は今月から会社の業務点検を担当します
今の私が読みべき本を小説を4冊
理由とともに勧めてください
## 留意点
実用的な書籍を避けて
小説や文芸本の中から選んでください

Claude3を操作した際のプロンプト

実用書を避けたほうがいい理由については、後程改めて説明します。

AIが勧める、業務点検員が読むべき4冊

推薦理由:科学界における不正行為や倫理違反を扱ったノンフィクション作品です。研究分野でのコンプライアンス問題を理解し、それが他の分野にも適用できる洞察を得られます。

Claude3 による解説

推薦理由:日本の企業文化や意思決定プロセスを鋭く描写したビジネス小説です。組織内でのコンプライアンス問題がどのように発生し、対処されるかを現実的に学ぶことができます。

Claude3による解説

推薦理由:定年退職後の人生を描いた小説ですが、組織や社会での人間の価値、倫理観の変化を考察できます。コンプライアンスは年齢や立場に関わらず重要であることを再認識させてくれます。

Claude3による解説

推薦理由:この小説は、企業の不正を内部告発した主人公の葛藤と成長を描いています。コンプライアンス担当者として、組織内での倫理的ジレンマや、正しいことを行う勇気の重要性を考える良い機会となるでしょう。

Claude3による解説

実際に読んでみての感想

「背徳の科学者たち」
まさに読むべき本。エリートたる科学者がなぜ不正に手を染めるのか?いや、厳しく結果を求められるエリートであるからこそ彼らはそうせざるを得なかったのかもしれない。
不正に手を染めてしまう人の心理を鋭く描く、時代を超えた名著。

「七つの会議」
サラリーマン本をあまり読まない私にとって、新鮮で身につまされる内容。どこの組織でも、起こりえることなのか?私はこの組織の中で、どの登場人物に該当するのだろうか。と考えながら読んだ。

「終わった人」
これもサラリーマン本、老兵去るべき?的な内容。
私は楽しく読めたがAmazonの読者レビューによると話に現実味が少ない、現代のおとぎ話ではないか?というコメントが散見され、そういう点でも参考になる本だった。

「ランナー」
読んでよかった、紹介してくれてありがとう、と心から思えた青春小説。
ただし、このストーリーの中に不正やコンプライアンスに直接かかわる事柄は描かれていません。そういう意味ではAIは間違えています。
ただ、どの人にも事情はあります。そういった人に周囲はどう関わっていけばいいのかという視点から読むととてもためになるストーリーだと思いました。

AIに本を勧めてもらって感じたこと

AIに本を勧めてもらうメリット:

  1. 人からのおすすめだと断りにくいですが、AIなら気兼ねなく「パス」できます。

  2. 評価が定まった本を勧めてくれるので、安心して読めます。

  3. 最新の本は含まれていないので、図書館でも借りられる名作を中心に紹介してくれます。

  4. AIは原則ネタバレ説明はしないので、本を読む楽しみが損なわれません。

  5. なぜこの本を勧めるのだろう?と推測するのも楽しいですよね。

AIは実用書やマニュアル本のセレクションに向いていないと思われる理由。

  1. 情報の新しさ:
    特に、テクノロジーや経済など、急速に変化する分野では、AIが推薦する実用書の情報が古くなっている可能性があります。

  2. 最新の知見へのアクセス:
    常に最新の知識が求められる分野では、最新のトレンドや革新的なアプローチを見逃す恐れがあります。

担当する業務の関連する文芸作品やや小説を読む必要性について

  1. 知識の体現: 実用書が知識や理論を直接的に伝えるのに対し、小説や文芸作品は、それらを身にまとった人物を通じて表現します。これにより、読者は単なる情報としてではなく、生きた経験として知識を吸収できます。

  2. 感情的な結びつき: 小説のキャラクターの喜怒哀楽、葛藤、成長を追体験することで、読者はより深い感情的な結びつきを形成します。これが、知識や教訓を自分の「血肉」としやすい理由の一つです。

  3. 文脈化された学び: 小説は、知識や教訓を具体的な状況や人間関係の中に置くことで、それらをより理解しやすく、適用しやすいものにします。

  4. 多層的な解釈: 文学作品は多様な解釈を許容するため、読者それぞれが自分の経験や価値観に基づいて作品を解釈し、個人的な意味を見出すことができます。

  5. 長期的な影響: 印象的なキャラクターや物語は長く記憶に残り、時間が経ってから新たな気づきをもたらすこともあります。これは、断片的な知識の習得以上に、個人の成長に寄与します。

AIを使えば、自分を成長させてくれる本を見つけやすくなります

私は今まで、実用書は仕事に直結した知識を得るもので、小説は半ば娯楽みたいなものだと思ってきました。しかし、世の中が複雑になってきて学ぶべきものが増えてきた今の社会では、小説を読みこともも学びの一環としてとらえたほうがいい、そのためにはAIにサポートしてもらいながら、関心のある領域とかかわりのある本を選んで読んだ方がいいのではないか、と思っています。
このブログが、多少なりとも読んで下さった方の参考になれればうれしく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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