小説いい加減な夜食1の「お茶づけ雑煮」

「夜食」というキーワードで本をザッピングしていたときに見つけたのがこの小説です。
ジャケ買いならぬタイトル読みでした。

シンデレラストーリーと言ってしまえるか迷うところですが、世界を股にかける大企業の社長に、偶然夜食を作ったことから、人生が大きく変わった女性を主人公とした恋愛小説です。
主人公のよしのは、生まれも育ちも社長夫人として十分な素養がありながら、両親の教えにより地に足のついた、超しっかり者で庶民的です。
そんなじぶんが大企業の社長と釣り合うわけがないと思い込みます。
一方容姿端麗で大企業の社長として生きてきたとしきはそんなよしののいもちに気づかず、自分の熱い重いをストレートながらよしのには伝わらない形でぐいぐい押してきます。
二人の気持ちあ相手にうまく伝わらず、なかなか通じ合いません。
よしのの思考がとても共感しやすく、読むのをやめられませんでした。
夜食の存在が本の最後の方でいい感じの立ち位置として浮かび上がってくるのも素敵でした。

簡単で、ヘルシーなメニューが出てきますが、その中でも特に簡単なのがこのお茶づけ雑煮です

巻末付録だったこともあり、夜食ではなく昼食で食べていましたが(笑)
オーブントースターで焼いたお餅にお茶づけの素をふりかけ、ジャーっとお湯をかけたらできあがり。
お茶づけに餅が浸りすぎないうちに食べるのがおいしそうでした。

早速作ってみました。
トースターを使うと、餅の焼け具合を観察しなければならず、見えにくい私にはハードルが高かったので、水にお餅を入れ、レンジにかけることにしました。
これは結構致命的な失敗だったと、食べてみて思いました。
トースターやストーブなどでお餅を焼くと表面がカサカサとするので、液体の染み込みがよいです。
しかし、水と一緒にレンジにかけたお餅は当然みずみずしいので、お茶づけが思ったようにからみませんでした。
それでも、お餅も元はお米。
お茶づけの素とぴったりでした。
味はバッチリで、手軽に食べたいとき、お餅の食べ方を探しているかたにもよいと思います。
ポットからお湯を勢いよく注いでしまって、跳ねたお湯で軽く火傷してしまったので、試す際は慌てないようお気をつけください。

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