視覚障害者とメガネ
メガネには色々な役割がありますね。
視覚障害者の私には、大きく以下の3つの役割があります。
1 視力矯正
視力はゼロなので、この役割はほとんどなくなってしまいましたが、メガネの役割の一丁目一番地として挙げました。
2 まぶしさの低減、紫外線からの保護
サングラスというとファッション要素も加わった広範囲の色付きメガネですが、その中でも特定以下の波長の光だけをカットするように作られているものを遮光眼鏡と言います。
視覚障害者だけでなく、レーザーなど強い光を発する作業でも使われているようです。
私たち視覚障害者はこの遮光眼鏡をつけている方ばかりではありませんが、使っている方はそれなりにいると思います。
眩しさを和らげるだけでなく、紫外線から目を守ってくれます。
色や形、メーカー、フレームの種類がそれなりの種類あるので、自分に合ったものを選ぶのはそこそこ大変です。
現在私が通っている眼科は院内でレンズの色を選ぶところまでやってくれますが、以前は眼鏡屋さんで選んでいてうまくいかず、何度も買い直しました。
現在もそのとき買ったものの使っていないものがいくつか残っています。
色がビビットなものが多く、レンズも大きめなので、かなり見た目にインパクトがあり、使い始めのころは着用に抵抗がありました。
現在は色が若干マイルドだったり、レンズが少し小さめのものが出てきたので少しは着けやすいですが、服装との組み合わせはかなり厳しいです。
しかし、かけないというわけにもいきません。
目を紫外線から守り、病気の進行を少しでも遅らせるという方もいます。
また、屋外やぱそこんの前でつけていないとなんとなくきぶんが悪くなるという私のような者もいます。
3 物理的保護
単純に物理的ガードとしても役に立ちます。
視力ゼロでも伊達メガネをかけている人はこの目的になります。
フレームは金属よりもプラスチックの太いものの方が丈夫かつあんぜんではないかと思います。
裸眼で柱にぶつかってこぶを作ることが多いのですが、屋外で電信柱ににぶつかったとき、フレームが割れることで衝撃が和らげられたようで、こぶもあざもできなかったことがありました。
このように多面的に働いてくれるめがね。
私の求める機能ではバイク乗りみたいな格好であれば様になるのですが、対局の服装をしている私にはなかなかなじみません。
葛藤を抱えながらも手放せないのがめがねです。