我々は闇バイトで命令されて強盗する若者をバカにできるのか?
月イチ資産推移の記録とあわせて今回は表題のとおり世間を震撼させている闇バイト強盗について記事にスル。
君も知っているとおり、関東地方を中心に高額な日給につられた若者が操られて強盗を繰り返し殺人まで起こす陰惨な事件が相次いでいる。
以前はオレオレ詐欺に代表されるようにマネーこそ騙し取っても身体にまで危害を加えることはあまり聞かなかった。しかしこの手の詐欺対策が進んだことでより手荒な犯罪をするようになったと言われている。
自分は以前からこういった事態を懸念していた。
それはオレオレ詐欺に代表されるような詐欺事件への対応があまりにも対処療法でしかなかったからだ。
ニュースで逮捕される報道はいつも末端の「受け子」や「出し子」、せいぜいがそのリーダー格レベルで、元締めである首謀者が捕まったというハナシは一向に聞こえてこない。
首謀者たちが健在なら、詐欺という手段が儲からなくなれば他の手段である空き巣、強盗、などより粗暴で凶悪な手段に移行する可能性は十分にあると思っていた。
こういった犯罪者集団が儲からなくなったら犯罪を止めると考えるのはあまりに楽観的で、次に起こることを想定すべきだったノダ。
首謀者は自分がリスクを負わないのだから、マネーを手に入れる道具となるニンゲンさえいれば別に手段は問わない。
あたかも企業が不採算事業を縮小して別の事業(手段)で収益をあげるように、こういった集団も次に儲かる犯罪手段を探ると考えるのが自然だ。
警察はもちろん、我々一般市民も今発生している事件だけでなく今後起こりえる犯罪を想定しておくことが必要ダロウ。
まだ発生していないが、子供の営利誘拐などが彼らの新たな事業(犯罪)の選択肢になる可能性だってあると思う。
治安を維持する警察には泥縄な対策ではなく先を読んだ対策を期待したい。
少しハナシが飛んでしまったが表題のテーマにハナシを戻す。
闇バイトに手を出し強盗を働いた若者たちは、現在のところほぼモレなく逮捕されて手にしたお金に見合わない刑罰を受けることになっている。
個人情報を握られ脅されているとはいえ、指示・命令に従いワリにあわない犯罪に手を染める彼らについて、ネットをはじめとしたメディアでは「バカなの?」「理解不能」とコメントしている人たちが多くいる。
しかし我々の生きる世界では、組織や上司の指示や命令のため、あるいは自分の立場を守るため、別に命の危険がなくとも弱者からお金を巻き上げ、時には生命に危害を加えるような「普通の人々」が少なからずイル。
あるいはそこまでいかなくても思考回路が組織や上司の命令>犯罪となって犯罪に加担する人が存在スル。
自分が再三記事にしている投資の世界では、名の知れた銀行や証券会社の社員達が会社や上司の指示のもとで顧客に損をさせるような商品を売りつけるし、郵便局や生命保険会社は過剰な契約を結ばせることを厭わない。
不動産投資業者は価値の低い不動産を返済の難しいローンを組ませて販売しそれにより破産したり自殺する顧客がいる。
製薬会社は汚染された血液製剤やサプリメントを販売して健康被害を出すし、産地偽装をする食品会社や耐震基準を偽装する建築会社もある。環境基準や安全基準の数値を操作する自動車会社に航空会社など数え上げたらキリがない。
また民間会社だけではない。検察や警察による証拠の捏造による冤罪事件も度々報じられている。スポーツの世界では日大アメフト部の学生が監督の指示で危険な反則を実行して処分を受けた事件が発生している。
これらの組織は人の集合体なので、事件や事故に直接・間接的に関わる人たちが必ずいる。
では人の生死にかかわることもあるこうした事件、事故に関わる人たちはバカなのだろうか?
たぶんそうではない。
その多くは組織や会社、上司の指示や命令、圧力を法や倫理に優先させただけの「きちんと教育を受けた真面目で善良な市民」だと思う。
彼らは闇バイトに応募した若者のように、自身や家族に危害を加えると脅されたワケではない。しかし、たかが平凡な公務員やサラリーマン上司に無茶な売り上げや納期を指示・命令された程度で人を破滅に追いやることがあるノダ。
そして事件や事故として明るみに出ると会社や自身がペナルティを受けることになって、その時に事の重大さを認識することにナル。
かって自分が在籍した企業の幹部社員は総会屋への利益供与で逮捕されてしまった。新聞記事には彼を取り調べた検事のコメントが載っていて、およそ犯罪者とは思えないような人格者で、会社命令により会社を守るため誠実に犯罪を犯したようだと書いてあった。
「いやいや自分の所属する組織の命令と、犯罪者からの命令を一緒にするのは無理がある」と言われそうだが果たして本当にそうだろうか?
君には精神的に追い詰められた時に最良な選択肢を取れるような人間になって欲しいと思っている。
ちなみに君の父親は投資で資産を構築したことで会社や上司命令に対しては精神的にフリーダムだ(君の母上の命令には絶対服従だけどナ)。
ここからは10月末時点の配当金と残高情報のハナシにナル。
前回から思っても見なかった円安方向に為替が振れているので比較的堅調に推移しているが、間もなく判明する米国大統領選挙の結果次第ではどうなるか分からない。
しかし平凡でポンコツな投資家としては先回りして相場を読むようなマネはせず淡々とこれまでどおりインデックスや優良株を中心に資産を積み上げていこうと思う。
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