闇に浮かぶ小舟(詩)
暗闇と僅かな街灯の頃
終バスを待ちあなたの元に
靴が沢山ある所を乗り越え
直ぐ右の6畳の部屋
机と布団だけの世界
いつも帰る部屋
他のものは視界にない
あなたとだけの空間
夜が更け音は2人の声だけ
衣服を捨て小舟に横たわり
一日が始まる
風も不安もない湖に
浮かんでいるよう
時折強く揺れても
あなたにつかまっていれば平気
二人を隔てるものはなにもなく
手に触るのはあなただけ
時折見るのはあなただけ
時に囚われなく
人に煩わされず
物にこだわらず
今を生きるだけ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?