学びの地図を作る
今日紹介する勉強法は今までも僕が話してきた内容と結構近くて、なおかつ効率よく勉強するにはすごくいい方法だなぁと言えるものです。
実際別の脳科学者の方も推奨されていた方法なので、どうやら本当に効率がいいみたいです。
その勉強法とは何か。
授業を受ける前に教科書を全て読む
ということです。
独学勢の方は「授業を受ける前に」のところは、「勉強を始める前に」と考えてもらえればいいかなと。
とにかく最初に教科書を一通り読みましょうってことです。
ただ、いきなり初学で教科書の内容を理解するのって難しいですよね。
よく言いますが、教科書の内容って分かりやすく解説されてないので。
なので、個人的にはもう少し基礎固め的な、初歩の初歩みたいな教材で全体をさらうのがいいかなーと思います。
なんでこの方法が効率がいいの?って話ですが。
その理由は3つあって。
まず1つ目が、
地図を作ることができるからです。
よく分かんないですよね。
つまり、実際に勉強する前に、学ぶべき内容・項目を先に把握しておくことで、「〇月まではこの項目に集中してもいい」とか「来年までにここまで到達できればいい」というように、大まかなスケジュールと学ぶべき骨格を掴むことができるんです。
だからこそ、気持ちを楽にして勉強を続けられるというか。
まぁ言うなれば「先にゴールが見えている状態」を作り出すことができるってことですね。
よく使う例えですが、「何キロ走らされるか分からないマラソンほど苦痛なものはない」ってことですね。
ゴールが見えているだけでもすごく楽になります。
そして、理由2つ目。
知識が有機的に繋がるからです。
ちょっとこれも難しいですね。
全体像を把握しておくことが大切なんです。
例えば英文法。
まず、市販されている英文法の基礎的な問題集を買います。
そこの目次を見ましょう。
そこに書かれているのは、いわばその語学についてのおおまかな「やるべきこと」ですね。
それをそのまま地図として利用します。
そして、全体を読み進めます。ここまでは1つ目の理由で紹介したやり方ですね。
で、全体の学ぶべき「骨格」を固めます。
そして、その後「身(知識)」を付けていく作業を、時間をかけてじっくりやっていけばいいんです。
すると勉強が進む事に頭の中で知識が有機的に繋がっていきます。
先に骨格さえきちっと出来ていれば、今学んでいる項目と他の項目の繋がりに気づいたり、全体をひとつのストーリーとして捉えられますよね。
さらには知識の中でも、「何が重要で何が余談なのか」とかも判断できるようになってきます。
そういう意味でも効率もいいんですよね。
日本史でいえば、基礎的な通史用教材とかって覚えるべき細かいワードとかすっ飛ばして解説されてるんですけどそれでいいんですよね。
まずは骨格、幹の部分を固めるために、あまり詳しい内容には入りすぎずに、本当に大切な部分だけをまとめてスピーディーに日本史全体を抑えることができるという。
話逸れますが、
東進の金谷先生の「なぜと流れがわかる本」などはまさにその典型です。
必要最小限の情報で全体像をまず把握する。
そして枝葉となる部分の知識は後ほどじっくり時間をかけて反復する。
それが最も効率がいいってことですね。
そして、理由3つ目。
知識の定着率が上がるから
です。
「部分法と全体法」という考え方がキーです。
部分法は、一つ一つの項目を完璧にしてから次の項目に進むってやり方です。
日本史でいえば、旧石器時代を完璧にして、次縄文やって、みたいな。
全体法は、とにかくスピーディーに全体をさらってその後何回も何回もその全体をさらう作業を繰り返すってやり方ですね。
後者の全体法の方が脳科学の観点から見て知識の定着率が高いってことです。
とにかく。
以上のような理由からまず初めにスピーディーに全体像をさらって、その後細かい部分を固めていくというやり方が、非常に効率がいいというお話でした。
ぜひ実践できていない科目があれば実践してみてください。
では今日のワーク。
「『学びの地図』を作れていますか?作れていないものがあれば改善方法を考えてみてください」です!
では!
ニューロン